第88話 砂細工
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つもの調子で口を大きく開けると小馬鹿にするように答える。
「......知ッテドウスル?カツテノ同胞ニデモナルツモリカ?」
「これでも歴史には深い方でなうちはマダラの力は常軌を逸した存在であると分かっている。力を解放すれば此処を滅ぼすのは簡単だろうな」
「......ホウ」
「だが、現在それをしないという事は......別の目的があるという事だな。例えば十尾を復活させて......コイツらを使うような感じだな。写輪眼を使うから洗脳術はお手の物だろ」
コイツ......
ダカラ初メニ潰シタハズダッタ
「図星か?十尾を復活させる為にもコイツらが必要になるんじゃねーの?」
サソリ高速で印を結ぶと強大な液体金属が溢れて、人形を生み出して刃物状になった腕で黒ゼツを切りつけ始める。
「!?」
黒ゼツはマダラの身体で術を使う為に指を動かそうとするが、震えて上手く動かずに舌打ちをしながらサソリ警策の液体金属人形を避けたが寸前で右腕が切り離されて、修復の為に塵芥が集まってきた。
「マ、マサカ......」
「指動かねぇだろ?指先は神経が多くあるからよ、少しでも狂えば印なんて結べるもんじゃねーよな」
穢土転生の塵芥が集まり、右腕が復活すると黒ゼツは今までにない程の憤怒の表情でサソリを睨み付けた。
「オレがマダラの手を奪ってある」
サソリ警策は印を結ぶと警策の背中から砂が溢れ出してきて、風に舞って流されると隣のビルの壁にサソリの分身体が出現してペタリと張り付いた。
砂が抜けた警策は力が無くなり、その場に小さく意識を無くして倒れだした。
「取り戻したかったら、オレを倒す事だなゼツ」
「サソリ......殺シテヤル」
「奇遇だな。オレも貴様を殺すつもりだ。来いよ寄生虫野郎が」
黒ゼツは屋上のフェンスを突き破ると一直線にサソリの分身体目掛けて拳を振り上げた。
そうだ来い......
これでケリを付けてやるぜ
サソリは写輪眼がクルクル回転し始めて、右手を握り締める。
勝負は気付かれる前の一撃だけだ。
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