第五幕:虹色ってドンナ色?
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。俺なんて、お料理とか家の手伝いをあまりした記憶が無いよ。もっと遊びたいとか思ったりしない?」
七夏「お料理は、楽しいです! お手伝いをすると、お母さん、とっても喜んでくれます! それに、ちょっとお小遣いも増えたりしますので!」
時崎「なるほど。流石、凪咲さん! そう言えば、さっきも見たけど、その浴衣、よく似合ってるよ。言うの遅くなってゴメン」
七夏「くすっ☆ ありがとうございます!」
時崎「そうそう、七夏ちゃん。写真撮影のことなんだけど。明日は何か予定ある?」
七夏「明日は・・・えっと、午前中は、ここちゃ・・・あ、お友達が来ますので、午後からでしたら、大丈夫です!」
時崎「じゃあ、午後からで都合が良くなったら、声を掛けてくれる?」
七夏「はい。よろしくお願いします!」
時崎「七夏ちゃんは、俺に何か用事があったんだっけ!?」
七夏「はい。えっと、撮影の事で・・・今、お話しました」
時崎「なるほど」
俺は、七夏ちゃんも、写真撮影の件を気にかけてくれていた事が、素直に嬉しかった。七夏ちゃんは、写真の話題が苦手なのではないかと思っていたが、本当はどうなのだろう?
七夏「それでは、失礼いたします」
時崎「わざわざありがとう!」
七夏「はい。あ、柚樹さん、後でお風呂のご案内いたしますね」
時崎「そう言えば、まだ聞いてなかったね」
七夏「今から案内いたしましょうか?」
時崎「後でいいよ。七夏ちゃん、疲れてるでしょ?」
七夏「ありがとうございます。それでは、後で伺いますね」
時崎「ありがとう」
・・・七夏ちゃんを見送った後、少し考える・・・。俺はここまで、気になっている事を言い出せないままだ。七夏ちゃんの七色の瞳が翠碧色のイメージに感覚されてきている。この理由は、はっきりと分かる。それは、七夏ちゃんと話をする時、目が合う機会が多くなったからだ。初めて会った時の印象が大き過ぎたのも考えられるが、その時の七夏ちゃんは、俺と視線を合わせる事が少なかったから、瞳も劇的に色が変化したのだろう。これは嬉しくもあり、ちょっと切ない感覚でもある。この事について、七夏ちゃんにどのように話をするべきなのか、そして、なんとなくだが、瞳や虹、写真の話題を避けているように思えるのも気になる。これらの事を自分の興味本位で聞いてしまうと、七夏ちゃんを傷つけてしまう可能性もあるため、なかなか切り出せない。本人から話してもらえるのが一番なのだが・・・うーん。ただ、写真に関しては撮影をお願いされたので、これはセブンリーフの影響が大きいと言える。七夏ちゃんの事を知るには、セブンリーフについて、もっと知っておく必要がありそうだ。俺は「MyPad」で、セブンリーフについて調べることにした。概ね七夏ちゃんの説明通りで、女の子に人気のアクセサリーブランドである。多く
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