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魔法少女リリカルなのはエトランゼ番外編1 FATAL FURY
3部 宿命の戦い
宿命の戦い
テリーVSジョー
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、ジョーもまた打ち続けた。
まるで二人が踊っているみたいに・・・
大歓声が上がる。
集まっていた観客達が、ジョーの、テリーの名を呼びながら、
口笛を鳴らし、空気に拳を放ち、手拍子で、彼らを支えている。
「うおおおああぁぁああああぁ――――っ!!バァァァン・ナァコォォォォ」
テリー・ボガードの、ジェフ・ボガードの魂の篭ったグローブが、ジョーの顔面へと、最後の一撃を打ち込んだ。
よろめき、そして両手をダラリと、ジョーは、棒立ちに立っていた。
「テリー…… あんたのパンチ…… めちゃくちゃ痛てぇぜ……
もう今みてぇに何もかも忘れてよ、夢中でそいつを、ギースの顔面にくれてやれ……!きっと、参ったっていうぜ」
大歓声に見送られながら、ジョーは前のめりに、しかし笑って、崩れ落ちた。
ギースへの憎しみは変わらない。
殺してやりたいと思っている自分も、間違いなくテリー・ボガードだ。
闘いを楽しいものだと思い出させてもらった
ありがとう、ジョー。
この闘いに生きて帰って来れたら、俺もお前みたいに――
テリーの去って行く背を、ジョーは仰向けに体を転がし、大の字になって眺めていた。
ダチに一番も二番もねぇけどさ、テリー。
あんたとは、最高のダチになれそうな気がしたんだよ。
絶対、生きて帰って来いよ。
もう、それだけで良いわ――
「ジョー兄負けちゃったね」
「まぁいいさ、言いたいことは言ったしな
綾あいつを回復させることはできるのか?」
「流石にあのまま戦うんなら不利だよね」
「なんで準決と決勝を当日にやるのかね」
「そう言えば急に予定が変わったね」
「それだけ脅威に思っているのかもな」
「見に行くの?」
「当然だろ」
「私はすぐに向かうけれど、ジョー兄はゆっくり来てね」
「あぁ」
俺はすぐにテリーを捕まえて人気のないところに行き回復をさせた。
「サンキュー綾」
「私もジョー兄に賛成だよ、テリーたちに憎しみって似合わないと思う。
戦ったうえでの不慮の事故なら仕方ないよね」
「心配かけたな」
「それも友人だからだよ。私の中のいい友人が言ってた。苦しいときに損得考えずに動けるのが友人だって、後は見守ることも友人の役目って言ってたかな」
「いい友人がいるんだな」
「かけがえのない友人だよ。私はテリーたちともそんな友人関係でいたいかな」
「あぁ、体が楽になったよ、行ってくる」
「いってら〜」
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