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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
629部分:第四十八話 厳顔、主を見つけるのことその十五
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第四十八話 厳顔、主を見つけるのことその十五

「悪い者達ではないようだがな」
「ふむ。ではどうしたものか」
 今はだ。趙雲が話した。
「南蛮では」
「行くしかないですよ」
「それでも」
 ここで孔明と鳳統が話す。
「劉備さんの剣を元に戻す為に」
「ですから」
 だからだというのである。
「劉備さんの剣は」
「さもないと」
「まあ南蛮の地理は知っておる」
 厳顔がまた話す。
「それはな」
「では案内してもらえるのね」
「うむ、任せておけ」
 こう黄忠にも話す。
「ではな」
「ええ。それじゃあね」
「しかし。北の幽州から南蛮までか」
「長い旅になっているのだ」
 そうだというのだった。関羽と張飛がこう話す。
「この国の北から南だからな」
「思えば遠くへ来たものなのだ」
「けれど。それだけにね」
「多くのものが手に入ったわ」
 神楽とミナも話す。
「劉備さんも」
「輝きが増してきているし」
「えっ、私ですか!?」
 そう言われてだった。劉備は驚いた顔になった。
「私は。そんな」
「いえ、変わってきていますよ」
 そうだとだ。月も話す。
「最初は朧だった光が。強くなってきています」
「光って」
「劉備さんはこの旅で大きく変わられました」
「そうなんですか」
「御自身では気付かれていませんね」
「そんなことって」
 きょとんとした顔にそのことが如実に出ている。
「ううん、私が別に」
「ではこう言いましょうか」
 突きはにこりと笑って話すのだった。
「私達がこうして劉備さんのところにいますね」
「それがなんですか?」
「はい、それです」
 まさにそれだというのである。
「私達が劉備さんと一緒にいることがです」
「私の光が強くなっている」
「そういうことです」
「ううん、なのかなあ」
 まだそれがよくわかっていない劉備だった。自分はだ。
 しかしその彼女にだ。魏延が来て言うのだった。
「あのですね」
「はい、魏延さん」
「私はです」
 その劉備の顔を見ながらの言葉である。
「劉備殿の為ならば」
「私の為に」
「はい、火の中水の中」
 これが魏延の言葉である。
「例え嵐であろうともです」
「何か凄いですね」
「劉備殿の為ならば何でもしますので」
「有り難うございます、魏延さん」
 劉備はにこりと笑って魏延のその言葉に応える。
「ではこれからも」
「はい、この身を粉にして」
「こら、言ったであろう」
 その魏延を己のところに引き寄せてだ。厳顔は言うのだった。
「あからさまにするなとな」
「それはですが」
「それは?」
「ですから隠れてです」
「隠れておらぬではないか」
 これもまた誰が見てもであった。
「何一つとし
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