暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1789話
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 照り焼きダブルチーズバーガーを半分程食べ終わった俺は、改めて荒垣に視線を向ける。
 すると、何故かそこには呆れの視線を俺に向けている荒垣の姿があった。

「どうした?」
「……いや、どうしたって、本気で言ってるのか? 何か大事な話があるって言うから来てみれば、アルマーはいきなり食う事に集中するしよ。……はぁ、いや。もういい。アルマーに常識を期待した俺が悪かった」
「おい、失礼な奴だな。常日頃から皆に常識的な人間と言えば俺の事だと、そう言われてるのに」

 ふと、どこか他の場所……他の世界にいる連中から総突っ込みが入ったような感覚があったが、恐らく気のせいだろう。

「お前が常識的、ね。……一体どんな常識なんだろうな」

 少なからず俺の異常なところを見ている為か、荒垣は飲み物……コーラを飲みながら、再度呆れの視線を向けてくる。
 まぁ、身分証がなかったり、かなりの大きさの宝石を簡単に渡したりと、色々とやらかしてるからな。
 荒垣のそんな態度を取るのが分からないでもない。

「ま、ともあれだ。荒垣を呼んだ理由なんだが……」

 ようやく本題に入ると思ったのか、荒垣の視線が呆れの混ざったものから真剣な物に変わる。
 ……普通の状態で強面な荒垣だけに、こうして真剣な様子になると余計に威圧感があるな。
 ともあれ……さて、こうして呼んでおいて何だが、どうやって話を聞くべきか。
 まず大前提として、あの現象についてとか、俺の能力についてとか、異世界から来たとか、その辺りは教えない方がいいだろう。
 けど、そうなると何をどう聞けばいいのか……いや、ここは能力があるとかそういう風に言わなくても……

「俺が最初に荒垣に会った時、妙な違和感があった」
「ああ? 違和感だぁ?」
「ああ。俺は人より感覚が鋭いみたいでな。いわゆる第六感とか、その手の感覚が発達している」

 これは、決して嘘という訳ではない。
 実際、俺には念動力という能力があり、その念動力は俺に危険が及ぶ時とかに教えてくれるのだから。

「はぁ? 第六感だぁ? ったく、こうしてわざわざ呼び出すから、何かを思えば……アルマー、お前はそんな話を聞かせる為にわざわざ俺を呼び出したのか?」
「そうだな、荒垣にだけそんな違和感があれば、もしかしたら俺の気のせいだという事で終わったかもしれない。だが……お前と同じ……いや、似ているようで微妙に違う違和感を持つ相手を他に何人か見つけたとなれば、話は別だ」
「……あ?」

 俺の言ってる事が理解出来ないといった様子でそう告げてくる荒垣。
 チキンナゲットに伸ばしかけていた手を止め、改めてこっちに視線を向けてくる。

「違和感?」
「ああ。お前が馬鹿にしている第六感でな」
「……はぁ、それで、どんな奴
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