Яお菓子な塔の物語(2)
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あれから数十分後…
「ハグッハグハグハグッ、ン〜〜〜〜〜〜〜美味しいの〜〜〜〜〜〜〜♪」
『そ、それはよかった……です、はい…』
「さっきは暴れてゴメンなさいなの♪」
『ラ、ラプンツェル様が謝った!? ごめんを覚えなされた!? それだけで私は嬉しいです、はいっ!』
ゴメンって言っただけで泣くなんて変な隊長なの♪ オモシロイの♪
『(だがしかし、本当に良かった…。たまたま、森に家族に取り残された迷子のシュークリーム達が居てくれて…。
数が少々足りなかったが、飴細工担当が良い感じにまとめてくれたおかげでなんとかそれっぽいクロカンブッシュなるものが出来上がり、ラプンツェル様の食いわずらいを沈めることが出来たのだ。
クロカンブッシュってなんだよ! そんなシャレオツなもん和菓子担当の俺が知るわけがないだろ!)」
「隊長…? ボーとしてるの?」
『あ、はいっ! 申し訳ありません、ラプンツェル様!!』
別に気にしてないの、アナタのことなんて、どうでもいいの。
「お菓子、食べたいの」
『ええぇ!? 今、大皿にのったクロカンブッシュを食べたところなのにですか!?』
「もう食べ終わったの、早く次にが食べたいのー!!」
『わ、分かりました! すぐに持って参りますのでどうか、暴れないでください!!』
隊長はお菓子を取りに厨房へ走って行ったの。まだかな〜まだかな〜なの♪
次はどんなお菓子? 洋菓子? 和菓子? 楽しみなの♪
アタチは動かないの
アタチは初めてお菓子と出会ったあの日からずっと動かないの
アタチ玉座に君臨する女王様なの♪
女王様は働かないの♪ ずっとずぅーと、お菓子を食べ続けるの♪
嗚呼― なんてシアワセなの♪ 今のアタチはとっても満たされているの♪
でも― シアワセな日々なんて長くは続かないの
赤い― 返り血で赤く染まった魔女が来るの
アタチの― アタチの王国を壊しに来るの
ダメ― ダメなの ダレか ダレかタスケテーなの
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