第5話 獅子ごっこ
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「いや、親友だが?」
何故そんな事を聞くんだ?と言わんばかりの態度に、清楚は衛宮と京極の距離感を掴めずにいた。
そんな話の中の当人は旭に声をかけていた。
「最上は今日の葉桜の歓迎会如何するんだ?」
「評議会が有るから最初から同席は出来ないけど、遅れて行くわ」
「そうか。元から抜く気なんて無いけど、葉桜の歓迎会だ。最上にも食べてもらうんだから手の抜いた料理は作れないな」
「・・・・・・・・・ねぇ?やっぱり私の事口説きに来てない?自分の作った料理を毎日食べて下さいと言う風に」
「口説いて無い!」
まだ一時限目も始まっていない朝から、士郎は精神的に疲れる羽目となった。
−Interlude−
昼休み。
昼食を取り終えた紋白とレオは、お互いに護衛を従えて向かい合っていた。
因みに審判役には既にルーが待機済み。
「それで、決闘方法は如何する?」
「そうですね。狐とがちょう――――ではなく、鬼ごっこと言うのは如何でしょう?」
「ぬ?鬼ごっこか。構わぬがルールは?普通でよいのか?」
「ええ。ですがこちらから提案して置いて何ですが、お願いしたい事があるんです」
「うむ?」
「鬼役をヒューム・ヘルシング君にお願いしたいんですが」
「「「「「「なっ!?」」」」」」
レオの提案にクラス全員息をのむ。
この少年は気は確かか?と。
そして表情こそあまり動かしてはいないが、一番驚いているのは指名されたヒューム本人だ。
「レオ!?いくらなんでもそれは・・・!」
「駄目ですか?」
「いや、駄目と言う事は無いが・・・」
「少々宜しいでしょうか?」
2人の交渉にヒュームが口を挿む。
「レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ殿」
「ヒューム君。川神学園ではお互い年齢や立場を気にしないで話しませんか?」
「・・・・・・了解した。それで君は本気なのかな?この私から逃げきれると?」
「いえ、たまには無茶してみたいと思いまして。ですがやはり長時間は流石に無理でしょうから、最初の待ち時間は無しでいいので三分間逃げきれたら此度の決闘、引き分けにしてもらえませんか?」
レオの大胆な交渉内容に関心を深めるヒューム。
しかし紋白は三分間だけでも無謀が過ぎると確信している。
ヒュームは武術家のみの世界では世界最強であり、最速の男でもある。
その殺戮執事に如何なる理由でも追われれば、瞬時に捕縛されるなど明白だからだ。
事実、直下の部下であるステイシー・コナーは色々な理由で逃亡を何時も図るが何時も捕まっているからだ。
そんな勝率ゼロに等しい決闘をわざわざ自分から提案するなど
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