第5話 獅子ごっこ
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臨時の全校集会を終えた生徒達は勿論各教室に戻って行った。
そして此処は1−S、九鬼紋白及びヒューム・ヘルシングの九鬼財閥の2人と、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ及びリザ・ブリンカーの西欧財閥の2人の計4人は、教壇の前でそれぞれ分かれた上で改めて自己紹介していた。
「フハハハハハハハッ!改めて宜しくな、皆の衆!」
「改めまして、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイと言います。肩書きの事は如何か気にせず、今日より宜しくお願いします」
両者とも笑顔ではあるが態度は真逆。横柄と謙虚。
しかし2人がどんな対応を取ろうが、彼女――――1−S委員長の武蔵小杉の対応が変わる事は無かった。
「ちょっと待った―――ッ!プッレミアムターイムッ!!」
「おや、質問ですか?」
「え?いや、えっ・・・・・・と・・・」
男に使うのは適していないかもしれないが、レオのあまりの美少年ぶりの美貌に気圧されて、強気で発言したのも拘わらず、一歩後退する武蔵小杉。
だが勿論その程度で屈する程、彼女の矜持は低くない。
「わ、私は武蔵小杉!プッレーミアムな委員長よ!」
「よろしくな。ムサコッスと言う愛称をつけてやろう」
「そんな渾名、断固拒否するわ!それよりも、幾ら九鬼財閥や西欧財閥の人間であろうとも、このクラスでやっていく以上、リーダーである私に従って欲しいの」
「断る。我ら九鬼は自分たち以外に従う気は無い」
「僕も謹んで断らせ頂きます」
「そう、なら決闘しかないわね!」
最初から予想出来ていた展開な為、大して驚かずに淡々と宣戦布告する。
勿論それに臆する2人では無く、それを当然の様に受け入れる。
そしてすぐ様ほぼ全員と決闘し始める2人。
と言っても決闘の意を示す半分が紋白と、もう半分がレオと決闘している。
此処で少し話が逸れるが、今の状況を予測していた鉄心は事前に1−Sの一時間目を自習にして、決闘の時間を取っていたので、時間割に無理させる事は無かった。
そして話は戻すが、鉄心の予想通り2人とも壱時間目を丸々使いつつも、次々に挑戦者達を任せて行く。
その光景に紋白側の最後の相手の武蔵小杉は戦慄していた。
「そ、そんな・・・。選抜された私達が次々に倒されて行くなんて・・・・・・」
「いや、そんな事はない。中々手ごわく、いい汗をかいたわ。それで確かムサコッスは戦闘だったな」
「え、ええ、そうだけど。まさか幾ら体格差があるからと言って、臆したなんて言わないわよね?」
「いや、構わん。だが戦闘だけはちと特殊で・・・」
しかし武蔵小杉は紋白の説明を最後まで聞かずに先制攻撃を仕掛ける。
「くっらえ!プレミアムドロッ」
「撃退」
「プギュッ!?」
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