第14話 皇帝との接近遭遇
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た後OKしてくれた、彼女は踊りは旨くないと言ったが、それほど悪くはなかった。只廻りに居る令嬢共の嫉妬の目が非常に不快だった。
しかし彼女との踊りで、気分が晴れてきた。もしかすると彼女が私の新たな運命の人なのかもしれない、彼女のことを調べさせよう、年齢は15歳らしいが、あと一年待てば妻と子の喪も終わるから、それまでに彼女の事を知り、話を進めれれたら良いかもしれん。
ファーレンハイト男爵家は家格に問題が有ると言う者も出てくるだろうが、そんな事を気にする私ではない、亡き妻も子爵家出身だったのだから、必ずや父上を説得してみせよう。しかし、ラミディア嬢がはたして私に興味も持ってくれるであろうか、それが心配だ。
帝国暦481年12月10日
■オーディン ブラウンシュヴァイク邸
エーリッヒとオットー親子が話していた。
「それで、皇帝陛下とラミディアの挨拶はそれほど短かったか」
「全く興味を持たれないようで、単に一家臣の娘としか見ていないようです」
「それは些か不味いな、計画が狂ってしまう」
「陛下はことのほか、ハルテンベルク伯爵のエリザベート嬢に御執心で有るように見えました」
「なんと、それは不味い」
「どうしたモノですか」
「未だ16まで1年はある、それまでに陛下の気を惹かせればよかろう」
「はぁ」
「それまでは、虫が付かないようにせねば成らんな」
その話を聞いていたオットーが言いにくそうに父に話す。
「父上、実はヨアヒムがちょっかいを出そうとしておりまして」
それを聞いたエーリッヒの額に皺が寄った。
「なんじゃと、あの阿呆め、この爺が折檻してくれる!」
「父上落ち着いてください。私が釘を刺しておきましたので」
「そうか、只万が一の事もある、護衛は目立たぬように配置せよ」
「はい」
こうして、オーディンの夜は更けていく。
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