偵察-リコンナイセンス-part1/囚われた者たち
[9/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
えば、確かにゼロの言うとおりだ。実際にレコンキスタの伝でリッシュモンとミシェルは自分とゼロが一体化していることを知っていた。だからミシェルに味方の振りをしたままウルトラゼロアイを強奪させることができた。たとえルイズたちが、万が一自分たちの正体を知ってそれを隠してくれるという医師を持っていても、少しでも正体がばれたときのデメリットを減らすためにも、このままルイズたちに、自分もまたウルトラマンであることを隠しておくことにした。
作戦は開始された。予想された通り、アルビオン上空を飛び回っている怪獣たちが複数発見された。
ベムスター、テロチルス、バードン、ペドレオン・フリーゲン。4体もの飛行型怪獣たちが、飛び交っている。
ホーク3号は、ムサシとシュウをアバンギャルド号に残して発進していた。あの二人の役目は、ホークに乗っていると果たせない。もし空賊やトリステイン軍が怪獣たちから逃げ切れなかった場合は彼らを助けなければならない。当然ながらこれはアンリエッタが他の配下には秘密裏にしている。
無事にホーク3号が飛んだことで、操縦者であるサイトはハンドルをしっかり握る。
さすがはシュウだ。機械工学を志していたというのは伊達ではなかった。彼から見ても、このホーク3号は異世界の、それも旧世代の兵器なのに、それを修理して見せるとは。だが、これ以上彼に労力をかけるのは避けたい。ここしばらく無理を繰り返している彼を見過ごせば、またティファニアがそれを案じて苦悩し、そしてシュウ自身が何より苦痛にもがくことになる。
(俺たちで、あいつの負担を減らさないと…)
怪獣たちはアバンギャルド号やトリステイン小型艦に向けて攻撃を仕掛け始めた。それに伴い、ジュリオもリトラを呼び出して援護を開始する。彼は指示通り、サイトたちが乗っているホーク3号からこちらに引き付けるため、リトラに命令を下す。
「リトラ、奴らをこちらに引き付けろ!」
命令を受けたリトラは、迫ってきた怪獣たちに向けて火炎弾を吐き飛ばす。
同時にアバンギャルド号やトリステイン小型艦の大砲、船から出撃した竜騎士たちの魔法もまた、怪獣たちに向けて放たれる。
いくつもの火炎弾が怪獣たちに直撃し、怯ませる。しかし致命傷に至らず、むしろ自分たちより格下の生物に手傷を負わされて怒りを見せている。バードンが特に過敏に反応し、自分たちの周囲を散会し始めている竜騎士たちに向けて炎を放射する。
バードンの炎を受けて、複数人の竜騎士たちが炎に包まれ始めた。それを見て、何人かが仲間の敵を討とうと杖を振るって立ち向かう者、恐れをなして背を向ける者と別れ始めた。
だが、それでも竜騎士たちや、空賊たちは立ち向かうのをやめなかった。
「この程度で怯むんじゃねぇ!」
「そうだ野郎共!わしら炎の空賊団の底力を見せてやれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ