偵察-リコンナイセンス-part1/囚われた者たち
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「まさか、この怪獣たち…!」
ムサシは、顔を真っ青にしていた。あってほしくない現実が、その後で起こるような気がした。
そして、彼の予想した悪夢が、現実となる。
バードン、テロチルス、ベムスター、ペドレオン…
奴らの体から、赤く毒々しい突起が幾つも生え、体色も大きく変化し、そしてその目もまた、邪悪な赤い色に染め上がっていた。
「カオスヘッダー…!!!」
そう、この怪獣たちには…
惑星ジュランから連れさらわれた『カオスヘッダー』がそれぞれ取り込まされていたのだ。
「トリステイン…やはり来たわね」
今のトリステイン軍が雲にまぎれているのと同じように、同じように潜り込ませたガーゴイルの視界からその状況を見ていたシェフィールド。
「さあ、下部たち…私たちの領域に入りこみ、『あの方』の降臨の妨げとなろうとする野暮な輩を追い払いなさい。」
今、彼女はアルビオン大陸内にある、かつてシュウが捕まっていた場所でもある秘密基地にある、怪獣保管庫にいた。傍らには、怪獣たちが収まるほどの巨大なシリンダーがいくつも立てられており、その中には液体に浸された状態で何体もの怪獣たちが保管されていた。機械文明とは縁遠いこの世界だと、やはり異質なものであることを窺わせる。予め彼女はこの状況を予期しており、今手に持っているバトルナイザーから怪獣たちをすでに放っていたのだ。
「さて、今回の怪獣たちは少しばかり違うわよ、ウルトラマンと虚無の担い手たち」
そう言った時の不敵な笑みを浮かべた彼女の傍らのシリンダーには…
チャリジャたちによって惑星ジュランから連れさらわれた巨人『カオスヘッダー0』が捕らえられていた。
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