偵察-リコンナイセンス-part1/囚われた者たち
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、もはやこの状況…作戦は無意味だ。俺たちが出ないとまず…ぐ!!」
行ったそばから、テロチルスの突進によってアバンギャルド号が大きく揺れる。それもさっきよりも激しい振動だった。とっさに二人は甲板の手すりにしがみついた。
近くに負傷したクルーが倒れているのが目に入る。
「だ、大丈夫か!?」
シュウが近づいてみると、彼は振動で壁に体をぶつけた衝撃で腕に酷い腫れができていた。
「地下水!」
「あいよ。ったく…地味な仕事だ」
彼に取り出された地下水がヒーリングの魔法を唱え、傷を癒した。
「すまねぇな…」
「すぐに船長からの指示を仰いでくれ!」
「わーってる!あんたらもすぐに船内に退避しとけよ!」
そのクルーはシュウに去り際にそういい残し、すぐに近くに目に入ったガル船長に指示を仰いだ。
「く、船長!このままだと、この船沈んじまう!!」
「ちぃ…貴族の連中が余計なことをしやがったおかげでこっちの動きもガタガタだ」
本来なら共に作戦を行うはずだったトリステイン貴族が、独断行動に出てしまい、グダグダになってしまっていた。
「レコンキスタ共に背を向けるのは気に食わねぇが仕方ねぇ…信号弾を撃て!作戦中止、退却だ!!」
「了解!退却、退却うううう!!」
自分の愛するクルーたちの命がかかった作戦でもある。これ以上作戦を続行しても怪獣の餌となるだけと考え、ガル船長は退却命令を下す。命令に従い、クルーの一人が銃で、ホーク3号の方角に向けて銃を放つ。すると、赤い小さな煙幕がホーク3号の前でボンと破裂して消えていった。すぐに操舵室の操縦者も柁を大きく切ってアルビオン大陸とは正反対の方角へ旋回、撤退を開始した。
しかし、それを怪獣たちが見逃すはずがない。数体のうち二体ほど、アバンギャルド号へ、残った個体はホーク3号の方へと向かう。船を落とそうとアバンギャルド号へ、テロチルスが体当たりを繰り出したり、ペドレオン・フリーゲンが口からエネルギー弾を撃ってきた。その激しい振動は留まることを知らない。
「っく…アスカ…!!」
シュウは、ここまできてアスカを助け出すことはおろか、アルビオン大陸に乗り込むことさえもできないこの現実に、イラつきと悔しさを感じずに入られなかった。
「な、なんなのあれ!?」
「くっそ…ここにきてバリアなんてありかよ!」
アルビオン大陸に謎のバリアを張られていたことは、サイトたちもまた、トリステイン小型艦がバリアに閉じ込められたのを目の当たりにして知った。
すかさずホーク3号にもベムスターとバードンが近づいてきた。中にいるサイトたちもろとも撃墜しようと、角からのエネルギー弾とくちばしからの火炎放射で攻撃を仕掛けてきた。
サイトはそうはさせまいと、すぐにハンドルをひねり、ホーク3号は次々と怪獣たちの攻撃を避けていく。しかし
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