第四幕その七
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「よかったよ」
「いや、カドリングにいる人とマンチキンでお会いする」
カルロスはサンバの動きです。
「人の出会いって奇妙な縁ですね」
「何時何処で誰と会えるかわからないのは」
ナターシャは何処かバレエになっています。
「人ではわからないのね」
「神様が決めることなんだろうね」
ジョージはラップの趣があります。
「そうしたことについては」
「そうよね、私達もオズの国に来ていることも」
恵梨香の踊りは日舞です。
「かかしさん達と偶然だったし」
「あの偶然は偶然じゃなくて」
神宝は京劇の踊りでかなり派手です。
「神様の力だったんだね」
「全ての出会いがそうよ」
ジュリアはミュージッカーとの出会い、五人がかかし達と出会ってオズの国に来たこと全てを含めてお話しました。
「まさに神様の配剤なのよ」
「そうしてですね」
「出会ってそうしてですね」
「楽しい時間を過ごす」
「そうしたものなんですね」
「そこから人生も変わったりして」
「そうよ、私にしても」
他ならぬジュリア自身もというのです。
「これまで多くの出会いがあってだったから」
「僕もドロシーと会わなかったら」
「僕もだよ」
かかしと木樵も言うのでした、少ししんみりとなって。
「果たしてどうなっていたか」
「わからないしね」
「あのままあの森の中で錆びていたままだったかもね」
「畑にいたままだったかも知れないよ」
「僕もドロシーと会わなかったら」
モジャボロにしてもそうでした。
「オズの国に来ていたかな」
「僕もオズマがいなかったらだよ」
ジャックも言いました。
「生まれていなかったかもね」
「皆がこうしてここにいるのは」
ジュリアがあらためてです、歩きつつ言いました。
「神様がそうさせてくれたのよ」
「それぞれの出会いからだね」
「それでだね」
「そう思うわ、私が王宮に入って皆と一緒にいるのも」
このこともというのです、かかしと木樵に応えての言葉です。
「出会いからだからね」
「どういう出会いだったんですか?」
「ええ、王宮のシェフの人に都の市場でお会いして」
「それでだったんですか」
「私のお家は市場で喫茶店をやってるけれど」
「そこにシェフの人が来られて」
「接客がいいって言われてね」
そしてというのです。
「王宮の侍女に誘われたの」
「それで、ですか」
「王宮の侍女になったの」
「その出会いからですね」
「この出会いも偶然じゃなくて」
「やっぱりですね」
「ええ、神様の配剤だったのよ」
それだというのです。
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