第2話 妖精の尻尾
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道を進めェい!!!
それが妖精の尻尾の魔導士じゃ!!!!」
『おぉおおおおおおっ!!!!!』
さっきまでケンカしていたのがウソの様に歓声をあげ、肩を組み合い、笑い合っていた。
(これが妖精の尻尾……!)
ルーシィはその光景を見つめ、嬉しさと感動で笑みを浮かべた。
ーーーーー
「はい、ここでいいのね?」
「はい! お願いします!」
メンバーたちのお祭り騒ぎが少し落ち着いてきた頃、ルーシィはミラにギルドメンバーの証、ギルドマークを右手の甲に押してもらい、嬉しそうにマークを見つめる。
「わぁ! ナツー! 見て見てー、妖精の尻尾のマーク入れてもらっちゃったー!」
「ふぅん、良かったなルイージ」
「ルーシィよっ!!!」
ナツとルーシィがコントのような会話を続ける中……
「へぇー、じゃあ火竜ってナツのことだったんだな」
「モグモグ……うん、そうみたい」
「ナツがサラマンダーならオイラはネコマンダーがいいな」
「なんだよマンダーって……?」
「ムグムグ……わからない」
メンバーたちに囲まれハッピーは魚を頬張り、シロもやっとお預けされていた食事にあるついていた。
が……
「てか、シロ? お前それ何杯目だよ?」
「モキュモキュ……10?」
「違うよ、20杯目だよシロ」
「モキュ……おかわり」
「「いや食いすぎだろ!?」」
テーブルに積み上がった料理の消えた皿を見つめまだ食べようとするシロにメンバーは一斉にツッコミを入れる。
「う?」
だが既にシロの前には計21杯目の料理が置かれており……
「うあー!! また暫くギルドで出る飯が簡素になるぞー!!」
「てかちょっとは加減しろよ!?」
「まぁまぁ、いいじゃない……それに、見てて可愛いでしょう?」
声を上げるメンバーを抑えながらそう言うミラの言葉にうっと言葉を詰め、食べるのを止めないシロを見やう。
「ムグムグ……にゅ?」
食べながらメンバーを見上げるシロ。
「「ぶはっ!!」」
所謂、上目遣いをかましたシロのその行動に数人の男が鼻血を出し倒れる。
「えぇぇぇ……なんでぇ」
その光景に呆れるハッピーと……
「……なに?」
訳の分からないシロ。
首を傾げ、倒れ伏すメンバーをちょいちょいとつつくシロ。
「シロ、もうお腹は満足したの?」
「にゅ……もうちょっと……いい?」
ミラの問いかけに顔を上げ、聞き返すシロ。
その言葉に嫌な表情一つせず、にっこりと微笑むミラ。
「えぇ、いいわよちょっと待っててね?」
そう
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