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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
623部分:第四十八話 厳顔、主を見つけるのことその九

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第四十八話 厳顔、主を見つけるのことその九

「まだまだこれからよ」
「こう御期待なのだ」
「何か顔触れが偏っておるのう」
 厳顔はその顔触れを見て首を捻る。
「わしの気のせいか」
「まあそう思っていていいんじゃないかな」
 馬超はさりげなく一方の味方をする。
「別にさ」
「それもそうか。さて、それではじゃ」
「それでは?」
「それではというと」
「あらためて食うとしよう」
 今言うのはラーメンのことだった。
「ではな」
「そうね。それじゃあね」
「気合を入れて食おうぞ」
 こうしてだった。一行はその巨大ラーメンを食べるのであった。そうしてであった。
 一行はラーメンを食べ終え店を出た。劉備は苦しい顔で言う。
「うう、全部食べちゃったよお」
「私もです」
「私も」
 孔明と鳳統もであった。
「結局全部食べちゃいました」
「あれだけ一杯あったのに」
「大丈夫かなあ」
 劉備はここで困った顔になった。
「本当に」
「だから痩せようと思えばだ」
 趙雲がその彼女に話す。
「歩けばいい」
「それだけですか」
「そうだ、歩けばいい」
 こう話すのだった。
「それだけでも身体をかなり使うからな」
「だといいんですけれど」
「実際姉者はだ」
 今度は関羽だった。
「旅をはじめてから腰が引き締まってきているぞ」
「えっ、そうでしょうか」
「しかもだ」
 関羽の指摘は続く。
「臀部の形もよくなり」
「お尻も」
「脚も奇麗になってきたのではないか?」
「何かいいこと尽くめですね」
「旅で歩くとそれだけ身体が引き締まる」
 また言う関羽だった。
「それが出て来ている」
「お姉ちゃん元々奇麗なのだ」
 張飛は劉備のスペックから話す。
「それが余計になのだ」
「旅をすればそれだけ」
「自信を持っていいのだ。お姉ちゃんは凄く奇麗なのだ」
「その通り」
 何故かここで魏延が出て来る。
「劉備殿はまさしく天下一の」
「絶対にこいつはな」
「そうよね」
 馬超と黄忠はそんな魏延を見て囁き合う。
「桃香さんのことな」
「心底からね」
「ですから自信をお持ち下さい」
 とにかく魏延は必死である。
「劉備殿だけお美しければ」
「だといいんですけれど」
「はい、是非です」
「さて、それではじゃ」
 ここで厳顔が足を止めた。

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