第一部 少年たち
第四章
再会
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に構えて、地面を目一杯踏み込み勢いをつける。神機を槍のようにしてスサノオを貫く。スサノオは神機で応戦する。神機と神機の衝突が起きる。
「うぉおおおおおおおぉぉぉおっ」
更に神機に力を注ぐ。激しい衝突の末にスサノオの神機をはじきスサノオの口を貫く。スサノオの口は結合破壊され、よろめき後退する。
「はあ、はあ。……やっと。…破壊できた」
息を整える。立っているのもままならない。全身から力が抜ける。スサノオは口に神機をあてて悶えている。
(…まだ立っていないと、口を壊しただけで相手は討伐できてない)
腕に力を入れるがうまく力が入らない。視線を動かし辺りを確認する。サキはついに気を失ったようで全く動く気配がない。老夫婦と男の子は固唾をのんで見守っている。
(あっ、急に視界が霞んで……)
ルイは態勢を崩し倒れこむ。これは気のゆるみから来たものではなく、ルイの限界を表していた。つまり彼女はこのタイミングで気を失ってしまった。それをみた男の子が岩陰から飛び出し、彼女にかけよる。老夫婦も慌てておいかける。スサノオは勝ちを確信したように咆哮をあげる。
「………こちらリンドウ。問題児を発見」
ルイを喰らうために神機を振り上げる。男の子はなんとか助けようと走るもおじいさんに腕を掴まれる。スサノオの神機は振り下ろされた。おばあさんは男の子の抱え目線を逸らす。男の子は大声で泣き叫ぶ。男の子はおばあさんを振りほどきルイを見て唖然とする。ルイを食べようとしていた神機は切り落とされ、スサノオは威嚇をしている。そこには黒髪で上下ともに白い衣服を身にまとい。背中にはあのフェンリルのマークがある。男の左腕は金色に輝くガントレットをしている。神機を切り落とされたスサノオは傷口をかばいながら威嚇を続ける。
「あー、あー、うるせぇな。ちょっと待っていろ。もうすぐ点くから」
男は煙草を取り出して吸う。
「さてと。さっさとやりますか」
次の瞬間、男の腕が黄金色の神機へと変わり、目にもとまらぬ速さでスサノオを一刀両断する。スサノオの身体は左右に裂ける。男は一息つきコアの回収を行う。
「さてと、この問題児はどうすっかな」
男は神機を肩に担いでもうひと休憩する。
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