第一部 少年たち
第四章
再会
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。サキは装甲を展開してガードする。そのまま刀身で尻尾の付け根に切りかかる。スサノオはゴッドイーターから距離をとり光のたまを複数つくり各自を狙う。私とサキは互いに光の弾丸を避ける。
「それなりに攻撃しているはずなのになんでこいつ」
「サキ、身体は大丈夫なの? 動かすだけで辛いはずなのに」
「いやー、それがなぜかわからないけど、今は痛みを感じないんだ」
(スサノオの動きに二人とも今は辛うじてついていけるけど、このまま長引くと二人がかりでもきつい。最悪、応援が間に合うまで堪えられれば)
「そういえばさ。唐突で悪いんだけど、なんか作戦ない? このままだとじり貧でこっちがやばいから。おれ、戦闘経験少ないし、神機も基礎中の基礎しかつかえないから」
サキは銃モードに変形してバレットを放ち、スサノオをけん制する。スサノオは神機を目の前で組み、攻撃を守る。
「わたしだってあのアラガミの弱点ぐらいしかわからないよ」
(剣尾には全体的に攻撃は効くけども、すぐに攻撃に転じるから深追いすると致命傷になりかねない。かといって口周辺に貫通の攻撃を与えるにしても神機を使って守られたら効果は薄い。でも今の様に攻撃してもスサノオに大打撃を与えることは無理。勝つには弱点にこっちの最高出力の攻撃をくらわせるしか)
「弱点っておれにでもつける? このままけん制していてもオラクルが尽きるし」
「サキはスナイパーでしょ。なら、口周辺には神属性の貫通弾が有効みたい。後はあの剣尾かな」
わかった。と返事をすると剣モードに変えてスサノオに向かって走り出した途端、倒れる。
「サキ! 大丈夫」
サキに駆け寄る体を起こす。サキに触ると異常なまでに体温が上がっているのがわかった。
「すごい熱。よくこんな状態で」
「…ルイ、大丈夫。一人で立てる」
「ダメだよ。ここは私が引き付けるからサキは休んで」
私はサキを担いでスサノオの射程圏内から離れるように後方に移動する。その間も片手でスサノオの口周辺に貫通弾を撃ち込む。スサノオは動きを止めて守りに入る。
(よし、この距離なら)
スタングレネードを使いスサノオの視線を奪おうとするがスサノオは神機で目を隠し、目つぶしを回避する。
「嘘。スタングレネードが効かないなんて」
貫通弾を打とうと引き金を引くもオラクル切れで弾がでない。更にスサノオを捕食したことによって活性化していたオラクル細胞もバースト時間が切れて、通常通りに戻る。
「急に身体が重い。これじゃ退避することもままならない」
サキを抱えたまま膝をつく。スサノオは好機到来とみるや猛スピードで走る。サキを下ろし、重たい身体を起こし臨戦態勢に入る。
「まだ死ぬわけにはいかないの!」
雄叫びをあげてスサノオとの距離を詰める。
(この一撃にもてる力のすべてを込めて)
神機を真っ直ぐ
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