暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1788話
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んだけど」

 電話に出たのは、今日の昼一緒にお好み焼きを食べた荒垣。


『ああ? 今か? 今はポートアイランド駅の裏だな』

 どうやら、いつもの場所にいるらしい。
 ……2月なのに、そういうのは全く関係なくそこが溜まり場になっているのは、色々と凄いとは思う。
 別に荒垣達は、俺のように寒さを感じないという訳でもない。
 そんな状況であっても、2月の夕方……もう少しで冬になるこの時季であっても、自分達の縄張りを守るといった様子を見せるのは、いっそ見事と言いたくもなる。

「分かった、今からそっちに行く。ちょっと荒垣に用事があってな」
『おい、待て。ここにお前が来れば、またいらない騒ぎになるのは間違いないだろ。電話じゃ駄目なのか?』
「そうだな、結構大事な件だから、出来ればこの件は会って話したい」
『……分かった。なら、俺がポートアイランド駅で待ってるから、そこで会うぞ』
「俺は別にどこでもいいから、構わない」
『じゃあ、そういう事で』

 そうして短く約束をすると、電話を切る。
 人の姿がない場所に向かい、そこで影のゲートを使ってポートアイランド駅の近くに転移し、駅の入り口付近で待つ。

「……お前、こっちにいたのか?」

 俺が待ち始めてから10分もしないうちに荒垣が現れ、既にそこに俺がいた事に驚きの表情を浮かべていた。

「そんな感じだ」

 まさか影のゲートの件を言う訳にはいかず、そう話を誤魔化す。
 荒垣も特に俺を怪しむ様子もなく、そのまま近くにあるファーストフード店に向かう。
 別にこのままここで話をしてもいいんだが……出来れば、しっかりと座って話したい。
 そうして適当にハンバーガーのセットを頼み……まずはという事で、最初に照り焼きダブルチーズバーガーにかぶりつくのだった。
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