第2話 踏み出す勇気
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貴利矢は片手にスコップを持ちながら辺りを見ていた。
この2日でかなり穴は埋めてきたが彼女達の心の傷は癒せないでいた。
「自分の役割が雑用になるとはな」
貴利矢は空を見ながら道具を片付けようとした。
「ん?」
貴利矢はふと後ろを振り向くとそこには白髪の女性が立っていた。
「あの、何をしてるんですか?」
彼女の名は翔鶴型一番艦翔鶴だった。
「ああ、穴を埋めてたんだよ」
そう言って貴利矢は汗をタオルで吹きながら言った。
「大変そうですね」
翔鶴はそう貴利矢に言った。
「自分にできるのはこれぐらいだからさ」
貴利矢はそう言って歩き始めた。
翔鶴は貴利矢が持っていた道具を運んだ。
「悪いな、えっと?」
貴利矢は翔鶴の名前を言おうとしたが名前がわからなかった。
「翔鶴型一番艦翔鶴です」
そう翔鶴は言った。
「そうか、悪いな翔鶴」
貴利矢は片手にスコップを持ちながら言った。
「い、いえ」
翔鶴は顔を赤らめて言った。
「んじゃ」
貴利矢は道具を片付けて言った。
「あっ、はい!」
翔鶴は敬礼しながら挨拶をした。
貴利矢はゆっくりと歩きながら自分の部屋に向かった。
<次の日>
貴利矢は食堂で鳳翔の作ったジャムパンと目玉焼きとオニオンスープを食べていた。
「あっ!司令官さんおはようございます」
そう吹雪は貴利矢に挨拶をした。
「よう、確か吹雪だったな」
貴利矢はそう言って目玉焼きを食べていた。
「それにしてもこの鎮守府は荒れ放題だな」
貴利矢はそう言ってオニオンスープを飲み干した。
「前の提督が整備をしなかったのが悪いんです」
吹雪はそう貴利矢に言った。
「まぁ、自分に何かできることがあったら言ってくれ」
そう言って貴利矢はトレーを提げた。
ーーーグランドーーー
「やっぱり一人でやるもんじゃないな」
そう言いながら手を動かす貴利矢はここの艦娘と解り合えたらいいなと思いながら穴を埋めていた。
「あの!」
後ろから誰かが貴利矢を呼んだ。
「おや?君は確か?」
貴利矢は片手にスコップを持ちながら艦娘の一人を見た。
「私は翔鶴型一番艦の翔鶴です」
翔鶴はそう貴利矢に言った。
「そうだったな、自分は君たちの名前をまだ覚えきれてないんでな」
貴利矢はそう言って片手にシャベルを持って辺りを見た。
「あの、どうして穴を埋めていたんですか?」
翔鶴は貴利矢に聞いた。
「ああ、誰かが落ちたらケガするからな、監察医の自分がやりたいからやってるだけだ」
貴利矢はそう
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