暁 〜小説投稿サイト〜
北欧の鍛治術師 〜竜人の血〜
聖者の右腕W
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パイプだと考えればいい。そんな莫大なエネルギーの余波を40年前の建材は受け止めきれなかった。そんな絃神千羅は考えた。霊的にすごいブツなら受け止めきれるんじゃね、と」
「それがあの右腕ってことか・・・」
「そ。はい姫柊雪菜さんに問題!」
「はっ、はい!」
「ああいった建材のことをなんというでしょうか??」
「供儀建材・・・ですか?」
「大正解!今も昔も変わらない邪法ですねー」
「そして絃神千羅はその邪法に手を染めました。ロタリンギアの聖者の右腕をこの台座に設置し、島を成り立たせた」
「以上が昔あったゴタゴタだ。で、40年で痺れを切らした宣教師が来たってワケ」
「待ってください!40年も経った今なら龍脈の力にも耐えられる建材があるはずです!正式にこの事を発表すれば非がある絃神島側は確実に建材を交換してくれるはずです!」
「それで終わるならば良いでしょう。しかしこれは我が手でこの至宝を取り返し、島を沈めることに意味があるのです」
「でもそれじゃ島に住んでる人たちは・・・!」
「まあ待て姫柊雪菜。宣教師が言ってることは俺にも分かる。俺が自分で打った剣を折られれば、直せばいいだけ。でもよぉ、自分の手で一から打った作品を壊されて、黙って見てられるかって言われたらそれは無理っつー話なんだわ、これが。最低でも、斬りつけてやらねぇと気が収まらない」
「そういう事です。40年も肉親がその存在を知られもせず雑踏どもに踏みつけられていたと考えてあなたがたは平気でいられますか?」
「この宣教師が言ってるのはそういう事なんだ。気持ちの問題的な感じだ」
「分かりました・・・!どうしてもこの島を沈めるつもりなら力づくで止めます!」
「おーおー楽しそうなことになってきた!俺らも行くぞ暁古城!」
「ああ!?光の夜泊(カレイドブラッド)の血脈を継ぎし者、暁古城が汝の枷を解き放つーーー!」
古城の身を中心に渦巻くは膨大な電力を孕んだ強力な電気の塊。500億円被害の主犯。第四真祖の司る十二の眷獣の一体。ただの雷だったそれは次第に四足獣のような形を取っていき、ついにはその姿を現した。
疾く在れ(きやがれ)、5番目の眷獣、獅子の黄金(レグルス・アウルム)??」
踏みしめるは鉄の地面。見据えるは目の前の白い巨人。出現したのは黒い体に雷の鬣を持つ巨大な獅子。
「姫柊雪菜!俺らはあの白いデカブツを相手するぞ!」
「分かりました!」
「アスタルテ!彼らを足止めしなさい!」
命令受諾(エクスキュート)薔薇の指先(ロドダクテュロス)
アインと雪菜は同時に薔薇の指先に向かって駆け出した。
「アインさん!彼女の眷獣は雪霞狼の神格振動波術式を持っています!並大抵の攻撃は通りません!」
「物理攻撃もか??」
迫り来る左右の腕を1人一本という形で受け止
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