暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission15「謎の少女と月夜と艦娘の原理」
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と思われる通信はない。
「サーニャさんが言っていたウィッチ、そこからまたミサイルを撃ち落としたウィッチは同一、しかしこの世界にウィッチという概念はなかったはず……」
響は先ほどから起こっていることをホワイトボードに軽くまとめる。

「私もウィッチに関する情報は聞いたことはない、ただ1つ思い当たる節があるな」
セレンはそれに対して述べると、ホワイトボードに赤いペンで記入を始める。

「まず、ウィッチに関してだが少なからず国が開発していたものを使っていない可能性が高い。むしろ、最近ノースポイントがエイラやサーニャの機体を基に開発を始めたくらいだ。可能性は限りなくゼロになるだろう」
すらすらと謎のウィッチを基にしてマッピングをすると、説明しながら彼女は書き続ける。
「ではどこが一番可能性として高いかというと、ベルカ国境付近、現ノースオーシア首都のスーデントールに本社を置く、艦娘の技術支援にも縁が深いレイレナードだろう。あそこは専属の艦娘もいる。艦娘の原理が魔力によって成り立ってるとなれば、ウィッチはストライカーさえ開発すれば成り立つ」
「ちょっと待ってくれ」
セレンが一通り説明すると、バルクホルンが手を挙げる。セレンは黙々と何かを聞こうとするが、何か不満でもあるだろうか。

「艦娘の原理が魔力によって成り立っているというのは聞いたことがないぞ?現にこの船、つまり照月が魔力によって動かしているというのであればわかるが、どういう意味だ?」

セレンは納得する。説明せんとホワイトボードをもう1つ持ってくる。

「では、今から艦娘の原理について軽く説明しよう」

軽くと言いながら非常に長い説明ではあるが、セレンは自分がわかっている範囲ですべてを話す。
「艦娘の原理。妖精と艦娘本体である人体が保有する魔力によって艤装は動かされる。まあ、そこまでを説明するとややこしいから、今回は照月を用いて説明しよう。まず……艤装について。これらはこの船体を非常にコンパクトにまとめた、と思ってもらった方が早いだろう。照月の艤装をここで展開したい、と思ったがスペースがスペースだ。今回は説明を省く。じゃあ船体がなぜ使えるか。そこが疑問だろう?」
セレンが問いかける。もちろん全員うなずくとすぐ説明が再開した。
「船体はほぼ、装備や各種電子装備、これらは作られていると思ってもらった方が早いだろう。しかし、これらに当てはまらない深海棲艦から『解放』された船体は、このような姿を持ってして誕生することもあれば、また別の艦娘も生まれる。先ほどの戦闘の通信からして、深海棲艦も一部は完全な船体を保有している個体も存在することは、今回の件で私も知った。そして動く原理、それは彼女たちの『意思』だ」
ここで一旦、セレンの手が止まる。

「私が動けなど思っても、この船体
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