妖精VS幽鬼
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らない。」
俺とジョゼの魔力が高まっていくにつれ、周りの壁や床にヒビが入っていく。
次第に天井にもヒビが入り、砕けて下に落ちる。
「おわ!?」
「な、なんだ!?」
下にいる仲間達の声が聞こえた。
──全員、無事か。
ナツがジュピターを壊してくれたみたいだな。
「貴方には、ここで死んでくれると有難いんですが…ね!」
「生憎、俺は貴様に殺されるほど弱くない!」
「デッドウェイブ!」
「黒竜の鉄拳!」
─バシィン!─
高められた魔力と魔力がぶつかり、衝撃波が周りいた者達にも及ぶ。
それは離れていたナツ達にも。
「な、なに!?」
「この魔力…間違いねぇアルマだ!」
誰もが気づいた。
この魔力の主が、ギルド内最強とも言われる魔導士の魔力であると。
「貴様が勝つことは有り得ない。」
「ほう、夢見る少年のつもりですか?」
その言葉を聞いた瞬間アルマの動きが止まる。
「(諦めたのか…それとも、魔力の限界…ですかねぇ)」
ジョゼがそう考えた瞬間目の前にいたアルマの姿が消える。
「……!?」
「遅い。」
「な!?」
俺はジョセを殴り飛ばす、そしてある構えを取る。
「貴様はここで終わりだ。」
「何…馬鹿な…ことを……!」
「……滅竜奥義」
俺は今まで以上に魔力を高め、ジョゼに冷酷な視線を向ける。
「絶?闇黒澪爛」
俺の魔法は失われた魔法。
そして今放った滅竜奥義は、誰にも真似出来ず誰にも打てない。
亡き父、ファルージャに教わった最強魔法。
食らった者は魔力を失い、身体を灰としてしまう殺しの魔法。
「な…んだ…これ…は…!」
「貴様に魔力はもう無い、そして灰となり死ぬのがお前の運命だ。」
「ふざ……け……………」
「さようなら、悪の道に染まった可哀想な人。」
アルマは永久に溶けることが無い氷のような冷たく鋭い殺意と言葉を放ち、この場を去った。
ジョゼとの戦い後、破壊されたギルド前に来ていた。
『ルーちゃんは私達フェアリーテイルの一員だよ。』
そこでは泣くルーシィをレビィ達シャードギアを中心に取り囲んでいた。
「アルマ。」
外から見ていた俺に気付いたのか、ルーシィとレビィが話しかけてきた。
それと同時に全員が振り返る。
「助けてくれてありがとう。」
「アルマが居なかったら私たち、もっと……」
「そんな顔をするなよ。」
「「え?」」
俺が微笑んで言うと、レビィとルーシィだけでなく全員が驚いた顔をした。
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