妖精VS幽鬼
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
俺が外に出ると六足歩行で歩いてくるギルド。
「幽鬼の支配者……!」
俺のあとを追ってきたカナが言った。
すると、相手は動きを止め何かをし始める。
──何だ…魔法を集めて……まさか!?
「な、なんだよあの魔力の塊…!」
「不味い、魔導収束砲だ…!」
「ギルドごと吹っ飛ばす気なのか!?」
エルザが鎧をまとい魔導収束砲の前に立つ。
──させるかよ!
俺は急いで外に出て、脚に魔法を纏わせて空中に浮く。
エルザと魔導収束砲の間に。
「全員、今すぐ伏せろー!」
「アル…!?」
俺はエルザを皆の下に吹っ飛ばした、その瞬間魔導収束砲は放たれる。
「アルマー!」
誰かが俺の名前を呼ぶが、今は気にしてなどいられない。
──やるしか……ない!
俺は全身に力を入れて、自分が立っている場所より後ろに行かないように何とか踏ん張る。
だが、受け止めている間に徐々に威力は増していく。
「……っー!」
どれだけ受け止めても、砲撃は止まらない。
──不味い…!
「ぐっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺は砲撃が止まるまで受け止めたが、最後の威力が予想よりも強く衝撃と共に後ろへと飛ばされた。
「う、受け止めやがった……」
「アルマ…スゲェ…!」
「で、でもアルマが…!」
エルザとナツが飛ばされたアルマに駆け寄った。
「アルマ!」
「おい、アルマ!しっかりしろ!」
「……………。」
だが、アルマからの返答がない。
『アルマ戦闘不能、マカロフも不可能。ルーシィ・ハートフィリアを今すぐ渡せ!』
ジョゼの声がマグノリアに響き渡る。
『「仲間を売るぐらいなら、死んだ方がマシだー!」』
フェアリーテイル全員がそう言った。
『ならば!更に特大のジュピターを15分後に食らわせてやる、再び絶望と恐怖を味わえ!』
──まだ…15…分…ある…
「あ、アルマ!?」
「ナツは…ジュピターを破壊してくれ…」
「分かった、壊せばいいんだな!」
「エルザは…エレメント4をグレイ達と頼む…俺はジョゼと戦う…。」
「何を言って…!?」
「頼んだ、エルザ。」
俺は脚に魔法を纏わせ、空気を蹴り一気にジョゼの元に飛んだ。
「おやおや、これはかの有名な闇の滅竜魔導士アルマじゃないですか。」
「……貴様と喋る気など無い。」
「相変わらず冷たい男で、君が温かい1面を見せるのはあの子達の前だけなんですかねぇ?」
「はは、温かい1面だと?」
俺は言葉を続けながら魔力を高めていく。
「貴様らにそんな優しさなど、向ける価値す
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ