第一話
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的には、古典部と英語部の間、演劇部の真正面。
学校が出した地図が間違っているとは、正直考えにくい。
「…………まさか、な。」
俺は向い側の教室を確認しながら、古典部の部室の、『もし仮に教室があるとしたら、ここに扉が有るだろう』と言う所を触った。
「まだ、ボクがこの学校に来てから一日すら経ってない。いつも通り、『ボクの空間』を作ってたけど、今日、ボクを見た人にならこの違和感を感じやすいようにしてたんだよね。華の高校生だ。友達の一人や、欲しいからね。しかし、やっぱり一緒にお昼まで食べたキミがやってこれたんだね。でも、今までの人生の中で、ボクが何かをする前に『ボクの空間』にたどり着けたのは、キミが初めてだよ。十分に誇っていい。キミは、ボクの『ボクの空間』と、『嘘写し』を同時に破ったんだ。ハンデがあったとはいえ、ボクの能力の二つをだ。いいねぇ!やっぱり、一人や二人はいてくれないと面白くない!こんな奇跡を生み出すような人間がさぁ!」
いつの間にかどこかの教室に入っていた俺は、そんな長ったらしい台詞を聞いていた。
「…………何もんだ、テメェ。」
俺は、精一杯凄んでそう言った。
そいつは、そんな俺を嘲笑うかのように言った。
「ボクの名前は神谷 沙紀。何かを貰う代わりに、何かを与えるものだよ。
ある人は、神に最も近い人間とか言ってたね。」
これが、俺、八重樫 真広と、『アタエルモノ』、神谷 沙紀との出会いだった。
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