第一話
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ぼ人が居ないようだ。
「えーっと、ここは食券を買う必要があるのか。」
俺はカウンターの回りに販売機を見付けたので、その前に歩いていく。
…………うっわ、やっす!
俺は販売機に書かれている商品の値段を見て驚いた。一番高いので四百五十円は安い!
「ここは…………これにするかな。」
俺はカツ丼の大盛を頼む事にした。三百二十円なり。
「すみませーん!これお願いしまーす!」
俺は食券をカウンターに置いてそう言った。すると、おばちゃんが待ってたと言わんばかりの早さで食券を取っていった。
待つこと一分。
「あいよ、カツ丼大盛!」
他の飲食店なら考えられないような速さでお盆に乗ったカツ丼が出てきた。
俺はおばちゃんにお礼を言って、お盆を受け取った。そのまま適当な席に座ろうとした。
「あれ?」
俺はそこで、ちょっと遠くの窓際の席で座っている女の子を見付けた。
確か、俺の右隣の席の………神谷 沙紀、だっけな。
神谷はこちらに気付いていないらしく、目の前のカルボナーラ?を美味しそうに食べている。
ふぅむ、これが同じクラスの男子とかなら一緒に食おうとか言えるが…………流石に女子相手にそんなこと言えるわけがない。
俺はそこら辺の席に適当に座ろうとしたとき。
「あ、八重樫だっけ?おーい!」
と、俺に気付いた神谷が向こうから話しかけてきた。フォークを持ったまま手をぶんぶん振っていた。危ないから止めなさい。
「おう、神谷だっけ?お前も学食か?」
俺はそこでお盆を持って神谷の近くまで移動すると、
「そうだよー。よかったら一緒に食べようよ!」
と、元気よく言ってきた。断る理由も無いから、俺は神谷の向かいの席に座った。
「いやー、一人で食べるの寂しかったんだよねー。」
神谷はそう言うと、再びカルボナーラを口に運ぶ。俺も、「頂きます。」と言ってから、カツ丼を一口食べる。
……………………マジか。
「これが三百円ちょっと…………だと…………?」
旨すぎる。
「ほんとだよね。このカルボナーラもかなり美味しいんだよねー。」
これなら毎日でも食いに来てもいいかも知れないな…………。まぁ、それはお袋に悪いし、たまにでいいかな。
「そういや、神谷はなにか部活する気あるのか?せっかくの高校生活だしさ。なにかしたいんだけど、これといって案がある訳じゃなくてな………。」
俺は少し手を止め、神谷にそう聞いてみた。
「うーん、やりたいことはあるんだけどね。ほら、自己紹介の時にボクが『相談があったらなんでも言ってください』って言ったじゃん?」
確
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