暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十六話 シグナム攻略法
[10/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
シグナムはこんな無茶は言わない。。
多少訓練で行きすぎる事はあるが、自分より実力で劣る者に試合を挑むような事はしない。
「そこを、何とか許可してはくれまいか?」
だが、今日のシグナムはその無茶を通そうとしてくる。
「ダメですよ!それでなくても、最近アスカ君は怪我が多いんですから」
ホテルアグスタ以降、アスカは割とシャレにならない大怪我を何回か負っている。
シャマルからも、しばらく教導から外せないかと相談を受けたくらい、ダメージの蓄積が心配な部分があった。
本人の希望もあり、ケアをしながら訓練を進める方面で落ち着いたが、シグナムと真剣勝負の試合などしたらどうなるか?
死ぬ事は無いにせよ、大怪我を負う可能性はある。
「できれば休ませたいと考えているんです。試合なんて、許可できません」
なのはは、はっきりと否定の意思をシグナムに伝えた。
なのはと言う人物をシグナムは良く知っている。こう言い出したら、まず自分を曲げない事も。
なのはは絶対に許可をしないと決めていた。だが、次のシグナムの行動に大きく決心が揺れ動いてしまった。
「……この通りだ!なのは、頼む!」
そう言うや、シグナムは両手両膝を床に着き、頭を下げた。
いわゆる、土下座だった。
「え?えぇぇぇぇぇぇ!!!ちょっと、シグナムさん!何やってるんですか!やめてください!!」
パニックに陥りそうになりながら、なのははシグナムを起こそうとするが、彼女は頑として動かない。
「頼む!この通り!」
「やめてください!頭を上げて!」
と押し問答をしている時だった。
「おーい、なのはー。いるのか?」
カチャリと隊長室のドアが開きかかる。
「きゃぁぁぁぁっ!」
バン!
悲鳴を上げてなのはが隊長室のドアを叩きつけるように閉める。
「な…どうしたんだよ!」
外から聞こえてきたのはヴィータの声。
「ヴィ、ヴィータちゃん、ごめん!今、ちょっと立て込んでるから!」
動揺した声を必死に押さえて、なのははヴィータを閉め出す。
「おい、大丈夫か?何があった?」
心配する声が聞こえるが、今はドアを開ける訳にはいかない。
「ごめんね、ヴィータちゃん。今はそっとしておいて欲しいの。すぐに行くから、訓練の続き、お願い!」
「……あぁ、分かった。でも、一人で何でも背負い込もうとすんよな?アタシに頼っていいんだからな」
長いつき合いから、なのはがこう言い出したら自分を曲げない事を、ヴィータも知っている。
だから、今は好きにさせようと訓練場に戻って行った。
「ふうぅ…」
大きく息をはいて、ようやくなのはは落ち着きを…取り戻せなかった。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ