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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十六話 シグナム攻略法
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リーにそう説明した。
「……無理があるように思えるけど?」
「だよなぁ」
はぁ、とオレはため息をついた。
ちょっと無理がある考え方だ。
「仮にそうだとして、ここから攻略法って見つかりそう?」
その問いに、オレは左右に首を振る。
「インパクトの瞬間をズラすとか、焼け石に水程度の対策しかできないよ」
たぶん、その程度じゃシグナム副隊長には通じない。つーか、余裕で斬られる。
「せめて、紫電一閃を防げればな」
あの強烈な一撃を防ぐ手段が、オレには無い。
バリア、シールドは言うに及ばず、足を使って逃げても捕らえられるんだから、どーしろって感じ?
「紫電一閃……」
ん?なんかシャーリーが言ったな?
「一つ、手があるんだけど」
「え?マジか!」
思わずオレはシャーリーに詰め寄った。
どんな手だ?
「アスカにも結構、厳しい事をする事になると思うけど…」
そう言って、シャーリーはオレに耳打ちをした。
うん、うん、うん?え?えぇっ!
「ちょ…それは無理があるだろ!」
シャーリーのアイデアを聞いたオレは顔を引き吊らせる。
「もちろん、事前にバリアを展開して防御力を上げたり、身体強化しておかないとダメだけど、ラピにプログラムを組み込んでおけば、再現性を無視する事でできるわよ?」
サラッと仰いましたね、シャリオさん?無理な気しかしないんですけど?
そう思うほど、シャーリーの提案は突拍子もなかった。
「高町隊長に怒られないか?オレ、嫌だぞ?高町隊長に怒られるの。高町隊長って怒る時、本当に悲しそうな目をするから」
オレはそう言い訳した。
怒られるのもイヤだけど、ティアナに無理するなってモメた事もあるし、それに下手をしたらシャーリーまで怒られるじゃん?
だったら、まだ紫電一閃を喰らって意識飛ばしてた方がいい。
「入隊直後ならともかく、今ならそんなに無理じゃないわよ。1回だけならね。試す価値はあると思うわ。それに、もし怒られる時は、私が怒られるから」
「で、でも…」
「私の心配はいいの。今はアスカの事が大事。どうするの?」
すっかり見透かされてしまった。なんだかんだで、シャーリーは鋭い。
ここまでシャーリーがしてくれるなら……オレって押しの強い女に弱いのかな?
っと、場違いな事を考えてる場合じゃないな。
「私はいいよ。すぐにでもプログラムを組むし、身体強化の計算もするから。あとは、アスカ次第」
オレの事を思って言ってくれてるんだな。
オレに迷惑をかけないって、そんな事を気にしなくてもいいのに…
覚悟を決めるのは、オレの方か。
「……頼むよ、シャーリー」
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