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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十六話 シグナム攻略法
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次のデータを出したシャーリーが声を上げた。

「あ、フェイトさんが同じやり方だよ」

「え?どれ?」

オレはモニターをのぞき込む。そこには、数字の羅列が並んでいる。

ハラオウン隊長の攻撃時の数値化データだけど……

「数字じゃ分からないな。動きを見せてくれよ」

そう言ったら、シャーリーはジト目でオレを見てきた…ばれてーら。

「ダメ。また胸見るんでしょ」

「ハイ、スミマセン…」

うん、人間素直が一番です。

あのデバイス辞典で殴られたら、攻略法どころじゃなくなっちまう。

「ハラオウン隊長も同じ身体の使い方をしているって事は、やっぱり何か意味があるんだろうな?」

コホンと咳払いをして、オレはマジな感じで聞く。

「フェイトさんとシグナムさんは十年来のつき合いだから、お互いに切磋琢磨しているうちに身についたんだろうね。でも、どんな意味があるのかな?」

再びシャーリーと、あーでもないこーでもないと考えたが、やっぱり答えは出ない。

だからと言って、ハラオウン隊長やシグナム副隊長に聞いたら負けのような気がする。

攻撃の瞬間に重心を後ろに?考えられるとしたら……

「もしかしたら、なんだけど…」

ちょっと思いついた事があったんだが、これはあんまり自身がない。

とにかく、言ってみるだけ言ってみようか。

「この動作って、力を一点に集中させる為にやってるんじゃないか?」

「どういう事?」

「つまりさ」

オレはシャーリーに説明する為に、ある物を探した。

キョロキョロと辺りを見回すが、目的のブツは無い。

「シャーリー、ヒモみたいの無いか?ソーイングボックスとか持ってない?」

ヒモか糸が無かったので、シャーリーに聞いてみた。

「あるわよ。糸でもいい?」

ソーイングボックスを取り出したシャーリーは、白い糸のかたまりを手渡してくる。

「少しもらうぞ」

オレは白い糸を10cm程切って、それを机の上に真っ直ぐに伸ばす。

「この糸、横に均等に力が掛かってるとするよな?」

オレは糸の横を指す。

「縦じゃなくて横ね?10cm幅で移動しているって考えていい?」

さすがシャーリー。オレが言わんとしている事を察してくれてる。

「うん。それでさ、一点だけベクトルが後ろに掛かるとするよな?」

オレはそう言って、糸の真ん中を少し後ろにズラす。

糸がくの字に曲がる。

「糸が曲がって、両端が中心に近づいた。この糸はさっき、力が横に均等に掛かってるって設定にしたから、両端が中心に近づくって事は、一点に向かって力が集まっているって考えられないか?」

上手く伝わるか分からないが、オレはシャー
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