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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十六話 シグナム攻略法
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よ?」

ヴァイスの物言いに、苦笑するアスカ。

あながち間違っていると言い切れない所が怖い。

そんな話をしている時、シグナムが医務室に入ってきた。

「なんだ、思ったより元気そうだな」

「アスカ君、大丈夫?」

なのはもその後ろから入ってきて、アスカに声を掛ける。

「大丈夫ですよ。ヴァイス先輩とバカ話で盛り上がれるんですから」

アルトが肩をすくめて、代わりに答えた。

「アルトさーん、ひどいッスよ〜」

そうは言うが、アスカはどこか嬉しそうに言う。

その様子を見ていたシグナムが、ヴァイスとアルトに目を向ける。

「ヴァイス、アルト。少し外してくれないか。アスカと話があるのでな」

「え?そりゃ構いませんが…」

ヴァイスとアルトは顔を見合わせから、頷いた。

「じゃあね、アスカ」

アルトは手を軽く振って、ヴァイスと医務室から出て行った。

残っているのは、ベッドの上のアスカ、シグナム、なのはだ。

「あ、あの…話ってなんでしょうか?」

静まりかえった医務室で、アスカが緊張気味に尋ねた。

(紫電一閃を勝手にパクった事を怒ってるのかな?)

心当たりがあるとすればそこだが、シグナムに怒ったような感じは無い。

だが、その眼差しは真剣そのものだ。

そして、静かな口調で告げた。

「アスカ。私はお前に、正式に試合を申し込む」

「………へ?」

あまりにも唐突すぎる言葉に、アスカは理解できなかった。

「し、試合って?」

「真剣勝負の試合だ」

それを聞いたアスカの頭が真っ白になる。

なんで副隊長と真剣勝負の試合をしなくてはいけないのか、アスカには分からない。

と言うより、まだ頭が言葉に追いついていない。

「………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!ちょ、ちょっと、どう言う事……」

慌てふためいたアスカだったが、シグナムの真剣で、それでいて静かな瞳を見て口を閉じた。

ジッとシグナムの目を見つめる。

「あ、あのね、アスカ君。別にイヤだったら受けなくていいんだよ?強制じゃないからね」

なのはがフォローするように言うが、アスカにはその言葉は届いていなかった。

(何で試合を…分からない…でも、この瞳……何を伝えたいんだ?)

アスカは、シグナムの瞳に何の翳りも無い事を確認した。

どこまでも真っ直ぐで、澄んだ瞳。

そして、確信する。シグナムが相当の覚悟をしている事を。

「……分かりました。お受けします」

「ほら?アスカ君、イヤだって……えぇぇぇぇぇぇぇ!!」

てっきり断ると思っていたアスカが試合を受けると言ったので、なのはは思わず叫んでしまった。

「試合
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