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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十六話 シグナム攻略法
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まだシグナムが土下座したままだったからだ。

「うぅぅ…分かりました!許可します!でも、条件がありますからね!」

根負けしたなのはが言うと、シグナムはやっと土下座をやめた。

「……すまない、わがままを言ってしまって」

立ち上がったシグナムは、なのはに謝罪する。

「一応は許可を出しますけど、まず、アスカ君に了承を得る事。もしアスカ君がイヤって言ったら試合はさせません。いいですか?」

「あぁ、分かった」

「あと、もし試合をする事になったら、私が立会人をします。試合で危険と感じたら、そこで止めます。いいですね?」

「それでいい。すまない」

シグナムは多くを語るタイプではない。恐らく、試合を通してアスカに伝えたい事があるのだろうと、なのはは考えた。

だからと言って、本当なら試合の許可などは出したくなかった。

まさかシグナムが土下座をするとは思いもしなかったから、許可をしてしまったのだ。

誇り高き古代ベルカの騎士。烈火の将と呼ばれるシグナム。

そのシグナムの土下座に、なのはが驚いてしまっても、誰も責める事はできないだろう。

「では、早速アスカに了承を得るとしよう」

足早に隊長室から出て行くシグナム。

「あ……待ってください!私も行きます!」

あまりの行動の早さに、一瞬呆然としたなのはが、慌てて後を追った。





医務室では、ベッドで身を起こしているアスカに、見舞いにきたアルトとヴァイスがにぎやかに話をしていた。

シャーリーはアスカを医務室に運んだ後、大した怪我はないと聞いてから、データを纏める為にオフィスに戻っており、シャマルは別件で席を外している。

「お前〜、うらやましいな!なのはさんの膝枕だろ?」

「だから、そんな余裕無かったんすよ!身体中すっげー痛かったし」

「バカなヤツだな!滅多にないチャンスを…」

「いやね、でも下から見上げると…」

「ほう、つまり、下から…が…と言う事か?」

「…が…と言う事ですよ」

「「わーっはっはっはっ!」」

と何やらヴァイスと馬鹿話。

アスカとヴァイスがお互いの肩をバシバシ叩いて笑っている姿を、額を押さえて見ているアルト。

「まったく、模擬戦して倒れたって聞いたから見に来てみれば、全然元気じゃない」

アルトは呆れ顔でアスカにグチる。

「あはは、まあ、ちょっと無理しちゃっただけですよ。心配かけてスミマセン」

ニヘラ、と笑って謝るアスカ。

「まあ、いいじゃねぇか。無事だったんだからよ。しかし、シグナム姐さんと模擬戦やって倒れたって聞いた時は、ついに姐さんヤっちまったかって思ったけどな」

「模擬戦のたんびに、オレはそんな思いです
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