第五章:冥界合宿のヘルキャット/導き手のスレイヴ
Change10:黒猫…そして彼だけが知る男〜A lie and a shadow〜
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も相手には出来んでしょ? 今回はその娘もらえればソッコーで帰るからさ、それで良しとしようや?」
くっ…確かに今の状況じゃ完全に負ける…。
アストレイを使えば美猴と小猫ちゃんのお姉さんくらいならなんとかできたが…。
正直後ろに控えている男がやばい…。
恐らくヴァーリ…、いやシンぐらいに実力があるんじゃないかっと思うぐらいに俺の本能が言っている。
だが小猫ちゃんを渡すわけには…。
俺がこの状況を何とかしようと考えていると―――――。
―――ヴォォォォォンッ!!!
後ろから一線の熱線のようなものが飛んできた。
「うぉい!?」
どうやら美猴に向かって飛んできたらしいがすんでところで避けていた。
一体何なんだ?
後ろの男以外が突然起こった攻撃に混乱している。
「こんなところで人さらいとはな…随分とこちらをなめてくれたようだな『禍の団』』
話ながら空中から降りてくる人影。
いや…あれは――――――。
「「シン!!」」
そこに現れたのは少し武骨な形をした銃のようなものを持ったシンだった。
シンはそのまま俺たちの前に立つ。
「一つ言っておくがお前らがここに来たのはすぐにわかった。残念ながら気配を完全に消せるとか言っているが、赤外線レーダや空間認識レーダを持っている俺にとっては無意味だ」
シンは持っている銃を持ち換えて美猴、小猫ちゃんのお姉さんとにらみ合う。
周囲の空気が変わりピリピリとした空気が流れる。
だがそこに美猴の後ろにいた男が二人の前に出た。
「なるほど…その仮面。どいうやらこっちにお前も来ていたようだな」
シンが仮面の男に話しかける。
『……そうだ、神無月進―――いや、『革命の悪魔』』
その男もシンの問いかけに反応するようにシンに返答した。
機械的な音声がみじっているような音声だった。
「ちょっと…貴方は引っ込んで頂戴。今は私とこいつらの問題なのよ」
『残念ながら、あいつがいる以上そんなことは聞けないな…黒猫』
「ちっ…まあ…いいわ。んどいから殺すにゃん♪」
その瞬間周りの景色が一変した。
冥界の紫色の空が歪みだし黒色の空になった。
「……黒歌、あなた、仙術、妖術、魔力だけじゃなく、空間を操る術まで覚えたのね?」
部長が苦虫を噛んだ表情で言う。
「時間を操る術まではむりだったけど、空間はそこそこ覚えたわ。結界術の要領があれば割かし楽だったり。この森一帯の空間を結界で覆って現実の外界と遮断したから、ここでド派手な事をしても外には漏れないし、外から悪魔が入ってくる事もない。あなた達は私達に此処であっけなく殺されてグッバイにゃ♪」
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