第三十一話
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が着任三ヶ月と一、二週間の二人だ。しかもダメージ与える方法は雷撃のみ。お前らはすげぇよくやった。」
これは、恐らく誰に聞いたとしても同じことを言うだろう。うちの鎮守府でもトップクラスの摩耶相手に、だ。
「所で、摩耶はどうせオレの昔話しを話そうとかしたんだろ?」
これもさっき直接聞いたが、まぁどうでもいいか。
「…………だったらどうした。」
二号は相変わらずこちらを睨んだままだ。青筋は無くなってるが、オレが何を言わんとするのかを考えているようだ。
「すげぇよな。艦娘になってから四年以上の奴が、たかがそんくらいのひよっこといい勝負して、それなのに相手を立てようとしたんだからな。」
二号と春雨の表情がハッキリと変わった。他の艦娘がどれくらい勤務してるかなんて知る方法も無いからな。そりゃあ驚くだろうな。
「あの試合は提督も見てたんだけどな。下手したら摩耶の奴、出撃機会減るかもな。」
ま、んなわけ無いんだけどな。たかがそんなことで摩耶が遠征組にされてたまるか。
そんなことを知るよしもないこの二人は、目茶苦茶慌てふためいている訳で。
笑いを堪えるのに必死だ。
「「…………。」」
黙っちゃったよ。二号は下を向いて考えてるし、春雨に至っては涙目だ。
…………まぁ、摩耶にも悪いところがあったから多少なりともへこんでもらってるんだ。コイツらもへこんでもらおう。
「ま、別にしようってんならオレは止めねぇけどさ。精々頑張りな。」
オレはそう言うと、二人の近くから離れていった。
オレは後から知ったんだが、二号と春雨は摩耶の所に話を聞きに行ったらしい。
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