第五章 Over World
私の、最高の友達
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たのだ。
それは即ち、彼女の魔女の存在もあるということ。
だが
「皆が絶望で終わらないなら、私だって絶望することなんて、ないんだ!!」
弓を引き、星々の空に座す「救済の魔女」を狙い澄ます。
そして、その一撃が魔女を貫き
宇宙は改変された。
壁を挟んで手と手を合わせ、まどかがほむらに別れを告げる。
『じゃあねほむらちゃん・・・今まで全部・・・ありがとう!!!』
「まどかーーーー!!!」
ゴォゥッッ!!!
まどかの背後から、ピンクの炎が燃え上がった。
それは空を照らし、青空を描き出す。
未来に続く空。希望の日差し。
炎は鳥のような姿を取り、それは不死鳥のように強く燃え上がり
改変を終えた世界は、一切の関係を断った。
もう、ここに干渉する者は誰もいない。
だが、その一瞬前
トンッと
まどかの足は、誰かに押されたかのように前に一歩踏み出されていた。
「え?」
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気付くと、ほむらはさっきと同じ場所にいた。
街は崩壊している。
ただ、ワルプルギスの夜だけがすっぽりといなくなっている。
崩壊しているのは、ほむらが最後にワルプルギスの夜がいたと確認している場所から、半径200メートルの範囲。
今まで侵攻してきた場所の、すべての街は元に戻っていた。
そこで、気づく。
自分は誰かに抱き着いている。
相手の腰に、しゃがみこんで
同時に、背後で声が聞こえてきた。
「ギリギリだったな、オイ」
「お前はいきなり過ぎんだよ、映司!」
「まあまあ、うまくいったんだからよかったじゃん」
チャラチャラと手でメダルをいじりながらアンクが映司に文句を言う。
遠くでは、蒔風がなのはに起こされていた。
「なるほど・・・・結局・・・全部あの子に持ってかれたってことか」
「もう!!無茶しちゃだめだよぅ!!」
その様子をセイバーと城戸が見て、まったくだと言いながら笑っている。
ほむらは、抱き着いている相手の向こうにマミやさやか、杏子の姿を見る。
さやかと杏子はニヤニヤ笑っており、マミは涙を溜めて泣いてしまっていた。
「やるねぇ」
「何やってんだい」
「よ・・・よかったわねぇ・・・暁美さん!!」
見上げる
自分が抱き着いている相手の顔を見る
そこには、彼女の親友の姿があって―――――
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