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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
それだけが、ただ一つの方法
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れを相手にできません!!」


マミをセイバーが、杏子を城戸が、それぞれ抱え、走って行く。

「絶対にあきらめたらだめですよ」

「はい・・・」



「おい!しっかりしろよ!!」

「あつくるしい奴だ・・ねぇ・・・」






一方、ワルプルギスの足元
玄武の甲羅の中で、さやかを蒔風が介抱していた。


「怪我ないか?」

「あ、はい・・・・」

「よし」


ボコォッ、と蒔風が地面に穴を開ける。
玄武がすっぽりと入れる穴だ。


「玄武。この中に水溜めて、一気に脱出しろ」

「御意。じゃが主殿はどうするのじゃ」

「俺はまだこいつと踊ってやらにゃならん」

「まだ!?・・・そんな!!」


無茶だ、というさやか。
そのさやかに、蒔風が片膝をついて、さやかと同じ目線になって語りかける。


「自分が正しいと思った。だから実行した。それが実際に正しいかどうかは別にして、そうすること自体は別に悪いことじゃない」

「え・・・・」

「別段強くもないのに強がって、誰かのために必死になって・・・・・のくせ、素に戻ったらそれにビビっちまう自分がいた。そっくりじゃないか」


そう言って笑う蒔風。
さやかには何の事だかわからない。


蒔風が強がりで「最強」を名乗り。
その為に命すら捨てて戦い。
その蓋が外れると、臆病になって背を向けたことなど。


だが、だからこそ蒔風は言う。


「お前は立ち上がれたんだ、美樹さやか。傷つき、涙したその心は、あの五人の中で最も強い」

「え?・・・え?」

「だから、お前は逃げろ。ここで――――」

「あ、ちょっとまっ・・・・」

「オレが終わらせる」


ガボン、と玄武がもぐり、さやかを一緒に避難させる。

「あーあ、なんだか感慨深いねぇ・・・・っと」

そして、蒔風は見上げて笑う。

「暴れんなよ。オレがいくらでも付き合ってやるから、よッ!!」




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「倒せない・・・・・?」

「大丈夫だよ、ほむらちゃん!!あれだけの人数が・・・・あんなに強い人たちがいるんだから!!そうです・・・よね?」

「・・・・・・」


まどかの問いに、ショウは答えられない。
あれは正面から戦ったら負ける。そう言うものだ。

蒔風はあくまでも押し返し、撃退するつもりだったらしいが、ワルプルギスの夜が反転してしまった今、それも叶わない。



ならば、あれはどうすれば倒せるというのだ――――――


どうし
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