第五章 Over World
それだけが、ただ一つの方法
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しまっていた映司とアンクを、獅子が即座に獣神体へと変化して守る。
そのたてがみの中に二人を入れ、大地を疾走してワルプルギスの攻撃から逃れていく獅子。
「もう少し・・・ヴブゥァッ!?」
が、横っ腹から触手を叩き込まれ、地面を抉って転倒する獅子。
映司は彼を案じて出ようとするが、獅子が怒鳴ってそれをやめさせた。
「出てくるんじゃない!瓦礫でも飛んできたら一瞬でミンチだぞ!!!」
獅子はその殴打の中、何とか立ち上がって先に進む。
吹き飛ばされたものの、その攻撃刃にから出れたのは僥倖だった。
ヨロヨロとしながらも、獅子はそこから離れていく。
「無事なの、他にいるか!?」
「ボクはダイジョブ!!」
離れた位置のビルの屋上に、麒麟と白虎が人型になって着地する。
青龍はまだ来ていないが、恐らくショウに手間取っているのだろう。
それと一緒に、連れてこられたまどかとほむらは目の前の光景に絶句していた。
もはや、嵐と言うにも生ぬるい。
しかもその広がる速度は、ワルプルギスの夜の移動速度よりも早いのだ。
「攻撃範囲が広がってる・・・・」
「くそ!!あのバカ無茶だろ絶対!!!」
罵倒の言葉と共に、青龍とショウが合流する。
どうしようもない
そんな言葉だけが、脳内に浮かんでは、否定しようと消える。
「オイ・・・蒔風はどうなってる!?」
「あ、あそこ!!」
ショウの言葉に、まどかが指を指す。
―――――コォッ・・・・・
その方向では、銀白の光が輝き、そして即座に掻き消えていく光景があった。
それを見て青龍たちが、各々の武器を手にして進む。
「お前らは行くのか」
「今は十五天帝が・・・・そろっていない状態・・・・ですからね」
「ここからみんなを動かさないようにお願いしますよ」
ダンッ!!
そう言って、三人は飛びだしていく。
ショウもその後を追おうとするが、まどかとほむらをここにほっとくこともできず
「クソッ!!」
地面を蹴って、その憤りを晴らすことしかできなかった。
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「大丈夫ですか!?」
「おい!!しっかりしろ!!」
大地に倒れ伏した朱雀を目印に、城戸とセイバーが駆けつけていた。
彼等が着くと朱雀と天馬は剣に戻ってしまい、杏子とマミが抱えあげられて救出される。
「蒔風のヤロ・・・・まだ終わってなんかないじゃんか!!」
「ですが今の我々ではあ
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