第五章 Over World
それだけが、ただ一つの方法
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ッ!!下がれ!!ヅォッ!?」
天馬は即座に杏子を背に回し、自身の剣を取り出してそれで身を護る。
だが信じられないほどの重撃に、全身の骨から内臓のすべてが揺れ、背中の杏子ごと一緒に吹き飛ばされていってしまう。
「佐倉さん!!!」
「巴さん、ダメです!!」
吹き飛んでいく彼女たちを受け止めようと、マミが朱雀を踏み台し、リボンを展開していった。
それは二人の身体を受け止めるようにネットのように編まれたもので、無事にそれをキャッチする。
「これで・・・キャァッ!?」
だが、その後が無事ではない。
その程度では全く勢いは衰えることがなく、むしろマミですらも一緒に引きずられてしまった。
「クッ!!ぐぼっ!?」
それを、朱雀が獣神体になって腹で受け止めた。
二人は朱雀に深々とめり込み、ミシミシと音を立てた挙句に一つのビルに突っ込んでそれを倒壊させてしまった。
「マミさん!!杏子!!」
「よそ見してはいかん!!」
それを見てさやかが叫ぶが、玄武が無理矢理ひっつかんでその場からさらに離脱する。
しかし、それを読んだかのように真上から触手が唸りを上げて叩き落とされた。
剣を投げて斬り捨てようとするさやかだが、二本ほど投げたところで玄武に掴まれてしまう。
投げられた剣は触手に当たり、傷の一つもできずに砕けて散る。
「な・・・・」
そして直撃。
それを、玄武の獣神体が甲羅で受ける。
「ゴッオ!?・・・硬度が違いすぎ・・・るッ!?」
ゴォンッッ!!
「さやかちゃん!!」
真下に落とされた玄武とさやか。
それを見て、まどかは矢を次々と放って言っていた。
麒麟に抱えられたまどかはその体勢からでも弓を引き矢を放つが、ワルプルギスに当たったところでバキン、と小さな音を立ててそれは砕けてしまった。
「効かない!?だってさっきは・・・・」
「しゃべらないで。舌をかむので!!それよりもつかまってください!!」
相手の戦力を目にし、驚愕するまどか。
麒麟は獣神体となって背にまどかを乗せると、鞭の隙間を縫ってその場から離れていく。
一方、ほむらはその固有魔法で、確実に鞭を回避していた。
「便利だねぇ〜」と感嘆の声を上げるのは、彼女を下がらせた白虎だ。
しかし、そうして見るとワルプルギスの夜の鞭はもはや一本ではなかった。
背後から左右に三本ずつ、計六本。
それが縦横無尽、上下前後左右などお構いなしに振るわれていた。
鞭の残像は球体を徐々にえがいていき、破壊を存分に振り撒いて行っていた。
「火野殿、アンク殿!!直ぐにこの中に―――――!!!」
変身を解いて
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