第五章 Over World
それだけが、ただ一つの方法
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葉に、暁美ほむらが応えた。
見るといつの間にか、五人とも彼の後ろに立っていた。
「こら。魔法を使いすぎるとジェム濁っちゃうぞ?さっきの戦闘で、一撃に相当乗せてたろ」
「まだ大丈夫よ。もともと持ってたグリーフシードもあるし」
「・・・さいで」
「そんなことより、ワルプルギスの夜が終わってないって?」
「ああ・・・・見ろよ。回転してんだろ?」
蒔風は静かに、ワルプルギスの夜を指さした。
歯車が回転するような音を鳴らしながら、ワルプルギスの夜が秒針のように回っていく。
「胸の傷も治ってきてるし・・・・あの規模の攻撃、後何百発すれば倒れることやら・・・・」
「倒すために戦ってたんじゃねェのかよ?そもそも、なんでお前ら戦ってたんだ?」
「(ザッ)それは綺堂唯子を取り戻すためだ」
アンクが問い、蒔風のとなりにショウが着地すしてそれに答えた。
アンクと蒔風の間に立ち、詰め寄る両者を少し離す。
「最初からそう簡単に倒せないことはわかっていたんだよ。な?」
「・・・あくまでもこれは『綺堂唯子救出』の作戦。その過程に、翼人として許容できない存在がいたから撃破して、あれを貫くのに必要なきっかけの一撃が欲しかったから、魔法少女の彼女たちも戻した」
まあ純粋に助けたかったのもあるが、と最後に一言付け加え、蒔風が少しくたびれた笑顔で言う。
それを見て、ショウは「おかしい」と言わんばかりに首をかしげた。
「ん?お前・・・・あいつ倒す算段ついてたんじゃないのか?」
「・・・・オレがつけていたのは、彼女たちの復帰。インキュベーダーの撃破。唯子の救出。それだけだ」
「な・・・・俺だってこの後どうするか何もわかんねェンだぞ!!」
「そうだよな〜。ちょっと前まで少しは原典知識あったのに、今はもうほとんど覚えとらんし」
「お前どうすんだ!!ワルプルギスの夜が正位置に戻ったら大変なことになるんじゃなかったのかよ!!」
「そうそう。そう言うことは覚えてるよ」
「あんなもん、真正面から叩いたらキリがねぇんだぞ!?」
掴みかかろうとしてくるショウ
待った待ったと掌を出して、蒔風が少し下がる。
「ああ・・・・まさか相手をここまで本気にさせてしまうなんて思わなかったよ」
「あれが正位置になるのは計算外だったと?」
「そうだな・・・・」
トンッッ
蒔風がショウを押す。
いきなりの行動に、ショウは足を取られて後退してしまう。
「だから、さ」
「な・・・」
「下がってろって、言ったんだ」
ドグシャァッッッ!!!
ショウの目の前に、真っ黒な塊が叩き落とされていた。
それはワルプルギス
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