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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
たから、みんなで
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つけて終わる未来なんて、あっていいはずがないです!!

「うん・・・私、まだまだ頑張れる。がんばるぞー!」





『佐倉さん。あなたと私はまだ出会って間もないけれど、魔法少女は共存できないかもしれないけど、それでも私はあなたを信じています』

最初は光を求めていた。
でも、その後に闇があなたを引きずり込んだ。
だけど、それで光を捨てて諦めちゃ、絶対にダメです!!

「そうだね・・・そんなもんに負けちまうなんて、やっぱスッゲー気にくわねぇな」





『まどか・・・・あなたはいつだって誰かの為だった。自分は何もできないから、せめて捧げようとしていた』

でも、それは間違い。
捧げるだけじゃ、誰も幸せにできない。

自己犠牲なんて考えないで。
皆の代わりなんて思わないで。

皆に代わりはいないのだし、あなたの代わりだっていないのだから。









誰一人でも欠けたらいけない。
私は、まどかをこの舞台から引きずり降ろそうとしていた。

そんなことをしたら、運命と言う舞台は破綻してしまう。
キャストがいないんじゃ、そもそも開演もしない。


開演もしない舞台の先を、その脚本を、どう変えようというのか。


やっぱりみんなは一緒でなければ。
そして、その開演した舞台で暴れまわってやるのだ。


思い通りに
アドリブで


始まってもいない運命/舞台を変えようとしたって、変えられるはずがない。





最後のカケラで、まどかが祈るように手を組む。


そこに現れるのは、彼女の綺麗なソウルジェム。

だが、それを見つめるほむらの目に絶望はない。
後悔もない。



彼女は言った。

「キュゥべえに騙される前の私を助けて」と
止めてではなく、助けてあげてと言ったのだ。


ならば、これがそう言うことなのだろう。



彼女がそうすると決めた道を、捻じ曲げようとしてはいけない。

それは信念だ。
それを無理やり捩じれば、それは元に戻ろうとしてもっと捩じれる。



ほむらはまどかの手を取る。

その手に重なり、マミ、さやか、杏子が続く。



その思いを貫こう。


それがどんな原因で生まれ


それがどんな結末を迎えようとも



疑わず



後悔せず



これが自分だと信じて貫けるのであるならば




それに願いは、未来は、希望は




必ず応えてくれるのだから




「だから、みんなで」

「うん。みんなで」



―――――未来を、掴みに行きましょう






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