第五章 Over World
カケラ紡ぎ Tips2
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めに走り出してしまう子だ。
それゆえに、キュゥべえの「誰かを助けられる」という提案に乗り、契約してしまうケースが多い。
だからそう言った警告をする。
彼女だけに向けた警告。
だが、ほむらは口から出てくる言葉が見つからない――――――
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「あら、また引いたの?逆にすごいわね」
「・・・・・・」
またらしい。
これも、まだ手段のみつけられていないカケラらしい。
それを梨花が除けておこうとするが、ほむらがちょっと待ってと静止をかける。
「なに?」
「少しだけ、それいいかしら?」
梨花は少しだけ止まり、そしてほむらにそのカケラをフイッ、と送る。
それを包むように手にし、中身を見つめるほむら。
そして周囲を見渡し、一つのカケラを真正面に見据える。
「うん」
一言だけ呟いて、カケラを梨花の方へと戻してそれへと向かった。
そのカケラは
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「まどか!!」
「ほむら・・・ちゃん?」
夜の公園。
契約を誘うインキュベーダーを、その手の銃で撃ち抜いたところだ。
「どうして・・・殺すことないのに・・・・」
カケラの始まりは、その目撃から。
気付いたほむらの視線の先で、今まさにまどかがキュゥべえと契約を交わそうとしている瞬間だった。
時間停止の魔法。
盾の裏から取り出される拳銃。
そしてその照準をキュゥべえに向け、一発だけ撃った。
弾丸はキュゥべえの胸元を打ち抜き、その勢いでそれはベンチの下に落ちる。
目の前で殺されたキュゥべえに、思わず涙してしまうまどか。
今彼女が願おうとしたのは、魔法少女となってしまったさやかを救う願いだ。
それを阻止したのはいいが、まどかは思わずほむらに敵意を向ける。
だがほむらはそれにかまうことなく、ベンチ下に落ちたキュゥべえを蹴りつけ、街灯の光にさらした。
「ほむらちゃ」
「契約なんてしちゃいけないって、言わなかったかしら?」
声をかけてくるまどかを半ば無視して、ほむらが幾度もした警告をする。
有無を言わさぬその言葉に、まどかはおどおどしながらも言い返してきた。
「でも・・・私しかもう助けられないって・・・あんなことになっちゃったさやかちゃんがかわいそうだよ!!」
「まどか・・・・」
美樹さやかは、こ
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