第五章 Over World
カケラ紡ぎ Tips1
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かって、ほむらは最後の言葉を叫んだ。
「なんでも盲目的に信じないでください!!自分に都合のいいことばかりが、現実じゃないんです!!」
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「おかえり」
「あ・・・・」
帰ってきたほむらは、目の前で楽しそうにする梨花を見た。
どうやら彼女を失望させることはしていなかったらしい。
ただ、それがどういうことなのかはわからないが。
「いいわよ。その調子・・・・精一杯足掻くといいわ」
「足掻く・・・・?あなたは、私が足掻くのが楽しいと言うのかしら?」
「クスクスクス・・・・そうね」
「ッ・・・・・」
その言葉に、ほむらは気分を悪くする。
だがこの少女に逆らってもメリットは一切ないのだ。
ほむらは次のカケラを選び出そうとし、空間を浮遊していった。
『あぅ・・・・梨花、大丈夫なのですか?』
「あら羽入。話しかけてきて大丈夫なの?」
『はいです。空間の方は思いのほか安定してますので、ボクの負担も少ないのです』
「そ」
羽入の声が脳内でし、梨花がそれに応えていく。
ほむらは遠くの方に行ってしまっており、声は届いていないようだ。
『あの子は、運命を打ち破ることができるのでしょうか?』
「さあ?私だって、最後には運頼みの所もあったかあら、五分五分ってとこじゃない?」
カケラ紡ぎは、自らに運命を引き寄せる為の行為
カケラ紡ぎは、自らの求める最善の世界を求める行為
ではない
「それがどんなカケラでどんなカタチに出来上がっても、それはどれも美しいモノになるのは決まっているわ」
『ですね』
「問題は、その中で」
『彼女たちが、一体どれだけ諦めず、全力を尽くすか』
それが奇蹟の起こし方。
そうしているうちに、ほむらが次のカケラを選び出す。
これは、満足するための行為ではない。
満足など、この行為の結果についてくる副産物だ。
これは、納得するための行為である。
そして、どこかの翼人も言うように。
その納得―――理解こそ、相手を打ち破る最善の手であるのだ。
to be continued
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