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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
現実はうまくいかないな
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た・・・なあ、せめて苦しまないように、ド派手な一撃でブチかましてくれよ」

「?・・・・諦めたのかい?まあいいさ。僕は君がつぶれるところさえ見れば、それでこの「怒り」とやらも終わるのだし」

「本当に業務的なのな・・・・なあ、こいつだけは逃がしてくれねぇ?」

「たとえ僕がどう答えても、死んだ君にそれを確認するすべはないだろう?」

「チ・・・違いないな」


背後のなのはが信じられないような顔をする。

まさか、この蒔風が、ここにきて諦めて死のうだなんて。
しかもあれだけ嘲った相手に、称賛とも取れる言葉を言っている。


と、そこでなのはは蒔風の目を見た。
その瞳は―――――



「さあ!!僕の処理のため、犠牲になってもらうよ蒔風舜!!!!」

キュゥべえの拳が、蒔風の胸に向かって思い切り振られた。


仁王立ちするキュゥべえから、膝立ちになる蒔風の胸へ。


当たれば、その威力は蒔風の胸に穴をあけるどころか上半身を消し飛ばし、さらに背後のなのはも巻き添えにして、二人の上半身を混ぜ合わせたミンチにするだろう。
そしてそのミンチすら焼き消え、キュゥべえの怒りに終止符が打たれる。


その未来を思い描き、すでにこの時点で達成感に満たされ始めるキュゥべえ。


そしてそれはアッパーカットの形で振り下げられ



胸のド真ん中に向かって上昇し・・・・・


ドゴゥッ!!

「ゴぅッ――――――!?」



見事、狙った場所に命中して行った。





to be continued

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