第五章 Over World
現実はうまくいかないな
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あり感情だ。
再生や攻撃など、一つの行動に対してならばそれもコントロール可能だろうが、それを同時に行えるほど彼のメンタルは成長していない。
肉体はついて行っても精神が追い付かないのだ。
現にキュゥべえは今までも再生と攻撃を同時には行っていない。
それどころか、再生の時は動きが止まっていさえする。
そうであるならば、蒔風はキュゥべえに一撃をブチかまして抉り、再生を促す。
そしてその再生中に再び別の個所を抉り、そちらを再生させ、さらにタイミングをずらして別の個所を抉る。
そうすることで「再生すべき場所」と「もう再生しなくていい場所」をめちゃくちゃにして、内部でエネルギーの暴走を引き起こさせる。
それが蒔風の狙いだった。
それができると思っていた。
だが
「やべぇな・・・・」
「え?」
蒔風の脇になのはがやってきて、穴だらけになったキュゥべえを睨み付ける。
確かに、それが出来ればキュゥべえは自滅に近い形で破滅する。
キュゥべえの動きは大振りだし、見極めさえすれば確かに追い込むことも可能だろう。
だが、それはキュゥべえの身体に「それだけの損傷を与えること」が出来ればの話―――――!!!
「どうしたんだい?それくらいじゃァ・・・・僕は倒れないよ?」
命中したなのはの砲撃。
それは拡散してはいたものの、蒔風の翼が後押ししていたので、実は一発一発がディバインバスター並みの威力があった。
だが、想定していたよりもダメージが小さい。
これではさらにダメージを与えても、再生能力を暴走させることは到底無理だ。
「まさか・・・肉体があそこまで強化されているとは思わなかった・・・・」
あくまでも底上げされるのはエネルギー。
肉体面は、もとの物よりも強くなっていようがまだ攻撃は通ると踏んでいたのだが・・・・
と、それを察知したかのように、キュゥべえが蒔風に語る。
「ああ・・・・この肉体だね。最初の攻守で君の力を知ったからね。途中で少し強化したんだ」
「そういうことかよ・・・・!!!」
相手の出方を見ていたのは、蒔風だけではなかった。
考えてみればそうだった。
確かにコイツは今まで一度も戦ったことはなかったが、千差万別の魔法少女の戦いを、それだけの時間見てきてはいるのだから―――――!!!
「喰らえェ!!!」
「ッ!!なのはッッ!!」
「え!?」
キュゥべえの砲撃が、二人を飲みこもうと襲い掛かってきた。
瞬間、蒔風はそちらに背を向け、なのはを両腕でで抱きしめ、翼でそれをガードした。
だが、真正面から受けるにはいか
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