第五章 Over World
現実はうまくいかないな
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けでキュゥべえの片腕を持っていき、その結果として蒔風の雷旺砲を真正面から受け止め、さらには押し返して散り散りに消滅させてしまったのだ。
「なッ!?グッ!!!」
「舜君!!」
が、さすがに標準はずれたのか、蒔風の左肩を掠めていく砲撃。
バチィッ!!と弾かれたように蒔風が回転し、体勢を崩す、ビルの上の名の葉が飛んできてそれに肩を貸し、即座に立て直してビルの隙間を縫っていく。
キュゥべえはというと、それとは逆に高度を上げた。
上がり切ったころにはすでに腕は再生しており、そして左右の指の先端には、それぞれエネルギーが充填されていっていく。
「あれは・・・・!!!」
「マズイ!!なのは、離れろ!!!」
「ハァッッ!!!」
なのはが察知し、蒔風が予測する。
直後、キュゥべえがその手を振りおろし、順にそのエネルギーは砲撃となって街を撃ち抜いて行った。
蒔風は共に飛ぶなのはを押し出し、大通りの所で二手に分かれた。
もはやキュゥべえの標的は二人ともだ。
左右それぞれの親指から順に発せられるその砲撃は、小指がそれを終えるころにはすでに親指の装填が済まされている。
蒔風となのははビル街の隙間を飛び回り、真上からの砲撃を蛇行して回避してく。
まるで衛星兵器のように撃ち抜いていくキュゥべえだが、嬲っているのかいまだまともに命中させて来ない。
と、蒔風が一気に下降し、その地面に軽く手を振れた。
すると直後、その一帯の地面が一気に隆起して、バフンッッ!!と土煙に彼らの身体を覆い隠した。
「む!!?」
それによって標的を見失うキュゥべえ。
と、真下から蒔風が飛び出してきて思い切りアッパーカットをぶち込んできた。
ガクリ、と首が後ろに跳ね、顎が抉られるキュゥべえ。
が、それもすぐに再生が済み、蒔風の足をがっしりと掴んて真正面に投げ飛ばした。
「っと・・・・」
翼を駆使してその勢いから体制を整え、思い切り開翼する蒔風。
それを見て、またさっきの砲撃か!!とでも思ったのか、キュゥべえが少し体をこわばらせた。
あの砲撃の威力は、この身体の八割を持っていくだけの威力があるとキュゥべえは見ている。
喰らったところで再生は可能だが、そうやられてばかりではいつまでたってもこの「無駄なもの」は発散されないだろう。
が、蒔風の腕にそのエネルギーが溜まることはない。
代わりに
――――――ィィィインン!!!
バウッッ!!!
「な!?」
蒔風が指を鳴らすと、その姿に桜色の後光が射した。
と、それは蒔風すぐの背後で分裂し、蒔風を回避してすべてキュゥべえに命中して行った。
蒔風
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