最終章:夢を追い続けて
第55話「テロへの抵抗」
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」
「なるほど。“ISに乗れる”と言う事実だけでも、奴らの注目を集められる。その隙に侵入と言う訳か...。」
お互いに軽く状況を説明し、一緒に行動する事にする。
その時、遠くから聞こえる音に気づく。
「...銃声?」
「外から...じゃない。これは、校舎内からか...!」
「近いわね...。向かうべきかしら?」
「誰かがいる事は間違いないだろう。...行こう。」
銃声の鳴った方へと、士郎達を筆頭に向かう。
「...!待ってくれ。」
「どうした?」
「...もう一か所だ。」
「っ....!」
ラウラの言葉に足を止め、耳を澄ますと確かに銃声が別の場所から聞こえた。
今から向かう方向とは反対だった。
「父さん、どうする?」
「...危険だが、二手に分かれるか....。しかし....。」
「生徒会長としても誰かを見捨てると言うのはしたくないのだけど...。」
この状況において、二手に分かれるというのは悪手とも取れる。
しかし、助けに行動している身としては、危険を冒してでも向かうべきである。
「仕方ない。危険が伴うが時間もないから二手に別れよう。」
「ありがとう。こちらはこちらで分けるわ。」
すぐに二手に分かれ、それぞれの場所に向かう事にする。
「恭也、そっちは任せたぞ。」
「ああ。父さんと美由希も油断しないように。」
「恭ちゃんこそ。」
軽くお互いを激励し、駆け出した。
「ん〜、人が案外少ないねー。」
「私達以外にも、動き回っている人がいるからじゃない?」
「だが、相手は学園のほとんどの人間を一つの場所に追いやる程の人数だぞ?さすがに多勢に無勢な気がするが...。」
学生寮から脱出し、校舎に入ったマドカ達。
しかし、思ったよりも敵が少ない事に、警戒が強くなる。
「気を引き締めて。罠の可能性もあるから。」
「それにしても、まどっちは動きが手慣れてるね〜。」
「...まぁ、ね。」
亡国企業にいた時の経験から、自然と手慣れた動きをするマドカ。
今更亡国企業に所属していたなどと言えないマドカは、本音の言葉に少し口ごもる。
「っ....!いる。」
「ひぃ、ふぅ、みぃ...うーん、いっぱいいるね〜...。」
廊下の曲がり角の先を覗き、その先にいる敵を見つける。
「あれぐらいの数なら何とか...。先手必勝で片づければ...。」
「殺さずに...って言うのは無理だよ?」
「...やむなし...かな。覚悟はしてたけど。」
角に隠れながら、マドカは覚悟を決め...躍り出ると同時に発砲した。
「
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