暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第55話「テロへの抵抗」
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達が先に仕留めていた。

「思った以上に厄介だな。ここの構造は。」

「ダクトなどは使えないから、必然的に見つかる可能性が高くなるな。」

「文句は言ってられないよ。急がないと。」

「それもそうだな。」

 そう言って、三人は再び駆ける。
 そのまま、一つの廊下に差し掛かった瞬間。

「っ!」

「.....!」

 戦闘を走っていた士郎が二人を手で制する。
 曲がった先から複数の気配がしたからだ。

「......。」

「....。」

 周囲に隠れる所がないため、手で合図を送りすぐに仕留める事にする。
 相手が曲がってくるタイミングを見計らい...。

「(今...!)」

 恭也と士郎が飛び出し、手に持つ小太刀を振るった。

「っ...!?」

「なっ...!?」

     ギィイイン!!

 だが、その一撃は戦闘を走っていた二人に止められた。

「近接...!?」

「気を付けろ!他の奴とは違う!」

 止めた二人...ラウラと楯無は受け止めたナイフと扇子で振り払い、構える。

「(女性!?しかも、あの服装は...!)」

「っ....。」

 しばらく睨み合い、ラウラ達の服装を見た士郎と恭也は両手を上げた。

「待った。俺達は敵じゃない。」

「何を....!」

「御神の者...そういえばわかるか?更識家現当主。」

「...御神...なるほどね。」

 “御神”の名を聞いて、楯無も構えを解く。
 その会話を聞いてか、美由希も物陰から出てくる。

「御神?」

「御神流。詳しい説明は省くけど、“裏”では有名な一族よ。護衛では“御神”、暗殺では“不破”と呼びわけられているわ。」

「(退魔の“神影”は...さすがに知られていないか。)」

 宗家の“御神”、裏の“不破”、影の“神影”の総称として“御神三家”と呼ぶ。
 中でも“神影”は“裏”の人間にも知られていないので、楯無も知らなかった。

「しかし、なぜその御神の者がここに...。」

「...そっか!家族が通ってるんだったわね。」

「生徒会長なのもあって、知られていたようだな。話が早い。」

 楯無が軽く説明し、ラウラ達も士郎達がいるのに納得する。

「敵に会う事が少ないのは、もしかして貴方達が?」

「いや、それは秋十君のおかげだ。彼が正面の方で引き付けてくれている。」

「それは本当なのか!?」

 秋十が引き付けているという事に、全員が驚く。

「いくら秋十でも、一人じゃ...。」

「...もしかして、ISを...?」

「ああ。秋十君から聞いたが、ISと“対話”して認めてもらえれば乗れるそうだな。
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