最終章:夢を追い続けて
第55話「テロへの抵抗」
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だろうと予想する。
果たして、その予想は当たっていた。
=秋十side=
「.....ありがとな、夢追。力を貸してくれて。」
モノレールから降りた瞬間、俺はISを纏った。
命の危機に晒される人たちを助ける。...そのためならと、夢追は応えてくれた。
「じゃあ、陽動は頼んだぞ。」
「任せてください。...そちらこそ、頼みます。」
「ああ。」
士郎さん、恭也さん、美由希さんがすぐに移動を開始する。
俺の役目は注目を引き付ける事。その間に彼らに人質を解放してもらうのだ。
「さて....。」
展開する武器は、まるで木刀のような見た目のブレード。
“無殺”。文字通り、殺さないための武装だ。
人間を殺しかねない威力は、エネルギーを使って緩和するという代物である。
...まぁ、これでも死んでしまう時はあるがな。
「...派手に暴れてやろうか。」
俺が担う役割は陽動。
ただ正面から挑みかかるだけでは少し足りない。
かと言って、力を見せつけすぎると人質に手を出されるだろう。
絶妙な手加減で動いて引き付けないとな。
「..........。」
...視界の端には、誰かの死体があった。
おそらくは、警備員の誰かだったのだろう。
士郎さん達の言う通り、既に死人が出ている。
「...容赦は、なしだ。」
殺しはしない。俺にはまだ複数人を殺すという覚悟はできないからな。
だけど、死なない範囲ではやりすぎるかもしれない。
...誰かを理不尽に殺すなど、俺は許せないからだ。
「行くぞ!!」
軽く夢追の機動性を使い、銃を撃ってくる奴らとの間合いを詰める。
そして、死なない程度に腕を足を振り回し、吹き飛ばす。
「くそっ....!」
「.....。」
何度も銃で撃たれるが、その全てがISのシールドによって弾かれる。
もちろん、ただで受けてやる訳もないので、ブレードでも弾いている。
「(夢追の力で借りるのは、機動性と防御性のみ。攻撃は自分の力のみでやるのが無難だな...。)」
ISは、基本的に力などに補正がかかる。桜さんという例外もいるが。
なので、蹴りなどでも簡単に人を殺せてしまうため、その補正を切っている。
...それでも、質量の問題で十分強力だけどな。
「次!」
「このっ...!ISは使えなくなったんじゃないのか!?」
「乗れない奴はただ単に“兵器”としてしか見ていないだけだ。...その気になれば、男だって乗れる。尤も、自分勝手な奴らにはIS達は応えないがな....!」
次の奴の銃を夢追の腕で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ