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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
あなたはうまくいくかしら?
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だが翌日



村はパニックになった。



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「おい!!向こうの家もみんな死んじまってる!!」

「眠ってるみてぇだが間違いない・・・・また死人が出たぞ!!」


その晩のうちに、さらに四軒の家で死人が出た。
症状は全く同じだった。


「神父様が大丈夫だって言ってたのに・・・・」

「そう言えば俺知ってんぞ。死んだの、みんな昨日あの家を見物に行った奴らの家だよ!!」

「何の病気なんだ・・・・?」


神父も、その手伝いの唯子も街を走り回って遺体を回収している。
その間にも、村の中ではうわさが飛び交っていく。


「なあ・・・・本当に病気なのか?」

「なんだって?」

「だってあの神父様が感染しないようにしてくれたのに、死人が出たんだぞ」

「じゃあ・・・なんだっていうんだよ」

「・・・呪いかも」

「呪いだァ!?」


その日のうちに、あれは病気ではなく呪いである、という噂が町中に広まった。
神父に対する信頼もあり、病気じゃなく呪い、という考えは、確かなこともなく村の中で確定事項となっていく。



そして



「おい、まただ!!」

「もうあたし嫌だよ・・・こんな村・・・」

「くそ・・・なんの呪いだ!!」

「神父様!!私たちの何がいけなかったのでしょう!?」


「ま、待ってください!!これは呪いではありません!!」

「じゃあなんなんだ!!あんたがキチンと埋葬して、うつらないって言ってたじゃないか!!」

「それ以上の感染力だったとしか・・・・」


苦情を呈する村人たちの対処。
神父はそれに追われ、遺体の埋葬も人手が足りなくなってくる。

そして、次第に噂だったそれにさらなる尾ひれがつく。



「なあ・・・・神父は本当にちゃんとやっているのか?」

「どういうことだよ」

「だってそうだろ?家の近くで見物してたやつが死んでんのに、それよりも近いあの神父が無事なんておかしくないか?」

「そういえば・・・・」

「まさか!神父様に限って・・・・」


否定されるが、もし一つの理由がつけば即座にそれは肯定されるだろう。





そして、翌日に神父が倒れた。

「神父さん!!」

「ああ、唯子さん。大丈夫ですよ、疲れただけです・・・ふぅ」


そう言って、座って水を飲む神父。
唯子にはそれがあの病気によるものなのかどうかはわからない。


だが、人の口に戸は立てられぬ。
その話はすぐに町中に知れ
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