第五章 Over World
あなたはうまくいくかしら?
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ダー」
「君が僕を倒す・・・ね。果たしてそれに意味があるのかい?」
「ん、まぁ・・・ワルプルギスを倒すのにそれは必要ないんだが・・・・」
そう、別段キュゥべえを今相手にする必要はない。
そもそも、こいつはワルプルギスの夜とは全く関係ないのだから、倒して突破口が開かれる、なんてこともない。
それでも、蒔風はこいつを倒す。
なぜならば
「俺の翼は願いの翼・・・・それを利用し、斬り捨てる貴様は断固として許さん」
「欲望は人の大きなエネルギーだ。でも、それをお前が好き勝手にしていいわけじゃない!」
蒔風の言葉に、映司が続く。
そして、映司が身構えた。
ドライバーを装着し、メダルを構える。
が、蒔風がそれを静止する。
「お前を倒す・・・つっても、何もお前の肉体すべてを潰せるとは思ってないさ」
「でも、今蒔風さん倒すって?」
「ああ、そうだよ。だけど、これには手順が必要でね」
スゥ、と
蒔風の人差し指が、射抜くようにキュゥべえに向けられる。
「答え合わせよしようか、インキュベーダー。この世界の真実を教えてやるよ」
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唯子の目覚め、住まわせてもらっている教会
そこに担ぎ込まれた客は、村の老人だった。
歳は50程か。老人、というよりはおじいさんと言った感じの男性だ。
ベッドに寝かされたその人は、少しだるいだけなのに大袈裟じゃのう、と軽く笑いながらも神父につれられて部屋に入る。
「大丈夫なんですか?」
「本人もああ言っているからね。一応一晩はここで診るよ」
その晩、老人はその部屋に泊まり、神父は不安にさせないために付きっきりで話をしていた。
「神父様はお医者様でもあるんだ!」
「え?村に先生っていないの?」
「うん。小さな村だからね」
食事時。
神父は出てこず、子供たちとだけで一緒に食べる。
ふーん、と流してまた食べる唯子。
本人もだるいだけだと言っていたので、大丈夫だと思ったのだろう。
―――――だが、それも翌朝には見当違いであることが判明する。
「父の御名によりて、彼の者の魂に安らぎを与えたまえ――――」
朝から神父は村に飛び出していき、数十分後には老人の家族を連れて帰ってきた。
外の井戸で顔を洗い、
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