暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
あなたはうまくいくかしら?
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ダー」

「君が僕を倒す・・・ね。果たしてそれに意味があるのかい?」

「ん、まぁ・・・ワルプルギスを倒すのにそれは必要ないんだが・・・・」


そう、別段キュゥべえを今相手にする必要はない。
そもそも、こいつはワルプルギスの夜とは全く関係ないのだから、倒して突破口が開かれる、なんてこともない。

それでも、蒔風はこいつを倒す。


なぜならば



「俺の翼は願いの翼・・・・それを利用し、斬り捨てる貴様は断固として許さん」

「欲望は人の大きなエネルギーだ。でも、それをお前が好き勝手にしていいわけじゃない!」


蒔風の言葉に、映司が続く。

そして、映司が身構えた。
ドライバーを装着し、メダルを構える。

が、蒔風がそれを静止する。


「お前を倒す・・・つっても、何もお前の肉体すべてを潰せるとは思ってないさ」

「でも、今蒔風さん倒すって?」

「ああ、そうだよ。だけど、これには手順が必要でね」


スゥ、と
蒔風の人差し指が、射抜くようにキュゥべえに向けられる。


「答え合わせよしようか、インキュベーダー。この世界の真実を教えてやるよ」



------------------------------------------------------------





------------------------------------------------------------




唯子の目覚め、住まわせてもらっている教会


そこに担ぎ込まれた客は、村の老人だった。
歳は50程か。老人、というよりはおじいさんと言った感じの男性だ。

ベッドに寝かされたその人は、少しだるいだけなのに大袈裟じゃのう、と軽く笑いながらも神父につれられて部屋に入る。


「大丈夫なんですか?」

「本人もああ言っているからね。一応一晩はここで診るよ」


その晩、老人はその部屋に泊まり、神父は不安にさせないために付きっきりで話をしていた。



「神父様はお医者様でもあるんだ!」

「え?村に先生っていないの?」

「うん。小さな村だからね」


食事時。
神父は出てこず、子供たちとだけで一緒に食べる。


ふーん、と流してまた食べる唯子。

本人もだるいだけだと言っていたので、大丈夫だと思ったのだろう。



―――――だが、それも翌朝には見当違いであることが判明する。






「父の御名によりて、彼の者の魂に安らぎを与えたまえ――――」


朝から神父は村に飛び出していき、数十分後には老人の家族を連れて帰ってきた。


外の井戸で顔を洗い、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ