第五章 Over World
答えを出すのはお前じゃないよ
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三人の体力や怪我は治り、回復するものの、ソウルジェムの絶望から来る濁りは完全に消えきらない。
「あれを倒すなら急いだ方がいいよ。まあ、それでまどかが魔法少女になってくれるなら僕としては喜ばしいことだけど」
翼刀がキュゥべえを再び睨みつける。
そして直後にほむらに目をやり、ワルプルギスの方にも向けた。
どうすればいいのか。
何が正解なのか。
翼刀には答えが出てこない
そこに
「答えを出すのはお前じゃないよ、翼刀。それに、ワルプルギスのことなら心配すんな」
そんな声がした。
直後
ズズゥンッッ・・・・・オォッ!!!
遠くの街を進むワルプルギスの身体が激震し、ここまで衝撃が風となって吹き荒れてきた。
空を円形の衝撃が走り、ワルプルギスの夜が止まる。
それどころか、軽く後退する程ですらある。
「な・・・・」
声が出ないキュゥべえ。
振り向こうとすると、その頭部が蹴り飛ばされて、その小さな体が転がった。
「あ・・・・」
その人物を見て、翼刀が声を漏らす。
なんということだろうか。
明らかに絶望しかないこの光景に、彼は銀白の翼で舞い降りる。
まさしくその姿は、司るそれを体現するかのように、一切の不安を払いのけ、絶望を打ちのめす
「よう。遅くなってすまないな。よく頑張った」
「しゅ・・・・」
「だけど安心しろ。もう大丈夫だ。なんたって・・・・」
「舜さん!!!」
「世界最強が来たからな!!!」
男の名は、蒔風舜。
幾度も幾度も絶望に出会い。
幾度も幾度もそれと戦い。
そのたびに、最後には希望を手にする男の姿がそこにある。
そして男は胸を張り、一切の疑いもなく宣言する。
それは、未来への宣言。
彼が口にする、願いに対する不文律。
「救えるものは、根こそぎ救う!!そうじゃない奴は残念だけどな。さあ――――」
――――救えないバカは、どこにいる?
銀白、見滝原に現れる。
長き絶望は、ここで終わる。
to be continued
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