第五章 Over World
答えを出すのはお前じゃないよ
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が物顔で停滞し、雷を地上に降らせている。
と、その雲の向こう側に、一つの影が見えた。
薄っすらと聞こえてくる笑い声が、その存在を確かにさせる。
「あれか・・・・」
「デカい・・・・」
「準備はいいかしら?」
改めて敵を認識する翼刀と、その大きさに唖然とする映司。
そしてその二人に、ほむらが声をかけた。
今彼らがいるのは、街を一望できる高さのビルの屋上だ。
声を掛けられ、ほむらの方に寄って行く二人が、地面に広げられた地図に視線を落とす。
「いい?最終確認よ」
ほむらは町中に仕掛けた爆弾や兵器類の最終点検に行ってきたばかりだ。
全て問題なく作動する。
唯子を救出するにしても、ワルプルギスの夜を倒すにしても、とにかく相手の体力を削らなければ話にならない。
だが、相手はあの蒔風とショウを相手にして健在だった程の魔女だ。
ならば多少やりすぎでいいかもしれないんじゃ?というほむらの言葉に翼刀も納得し、まずはこれらの武器での攻撃をすることになったのだ。
「でも・・・勝てるのかな?」
「舜さんの話だと、ワルプルギスの夜は一人の魔法少女による魔女じゃなくて、そういう恨み辛みの積み重なった音量に近いって言ってたな」
「え・・・確かキュゥべえが魔法少女を作り出したのって紀元前からとか・・・・」
「はい。そう考えると、あの力も納得できる」
「でも、諦めることなんてできないわ。最後まで」
5
そう言って、各々が散る。
風が吹き荒れ、地図が空に向かって舞い上がった。
4
舞い上がった地図は気流に乗り、どんどん高度を上げていく。
3
そしてそれに雷が当たり、一瞬のうちに燃え上がる。
2
そして
1
その炎を吹き飛ばし、ワルプルギスの夜がその姿を現した――――!!!
0
「キャァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!!!」
ギリッ・・・!!!
「いくわよ・・・・!!」
カチリッ
その瞬間、ほむらの魔法が発動する。
公園中に配置した無反動砲(バズーカ)類を一斉に発射し、それは飛び出していってある程度逝ったところで止まる。
そうして放った砲撃は、魔法の解除と共に波状攻撃として次々に命中して行った。
だがその爆音とは裏腹に、魔女の笑い声は途切れない。
橋に差し掛かるワルプルギス。
次の手番だ。
橋の上には翼刀が立っており、ヴァルクヴェインを握りしめて待ち構える。
それを無言で真っ直ぐに振り上げ、刃のみを射出していく翼刀。
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